弥生(岡本浩一郎社長)は、7月7日、法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 オンライン」の提供を開始すると発表した。

弥生の岡本浩一郎社長

 弥生会計 オンラインは、会計事務を外部に委託している、あるいは、これまで会計ソフトを利用したことがない小規模法人や新規法人の利用を意識したサービス。銀行明細、クレジットカードなどの取引データの取り込み・仕訳や、帳簿の集計・作成を自動で行うほか、取り引きの集計結果をグラフで表示することができる。これにより、記帳作業の負荷を軽減したり、タイムリーに経営情報を把握できるという。また、手書きでの取引入力や決算書作成の簡単さを追求し、簿記や会計知識がなくても手軽に利用できるようにした。

 継続的に機能を拡張していく予定で、今年10月には決算書作成の自動化や、交通費などの複数の取り引きを、一つの取り引きにまとめて仕訳データとして登録できる機能を追加する。2016年3月には、弥生会計 オンラインと、会計事務所向け製品である「弥生会計AE」間、クラウド版とデスクトップ版の間での双方向のデータ連携に対応する。このほかにも、法人銀行口座の自動取り込みや、スマホアプリとの連携など、さまざまな機能の強化を予定している。

 弥生会計 オンラインは、すべての機能が利用できるセルフプラン(年額税抜2万6000円)と、カスタマーセンターのヘルプデスクを利用できるベーシックプラン(年額税抜3万円)を用意。また、誰でも最大2か月間、サービスの全機能を試用できる無料体験プランに加え、15年1月1日以降に登記した新設法人には、「起業家応援キャンペーン」として、弥生会計 オンラインを1年間無料で利用できるキャンペーンを展開する。16年3月31日までの申し込み分が対象となる。

 岡本社長は、クラウド会計ソフトの普及に関して、「蓋を開けてみなければわからない」と前置きしつつ、「5年後に、新規利用のフローベースで(デスクトップ利用とクラウド利用の比率が)半々、すでに会計ソフトを利用しているストックベースだとデスクトップ利用が多いだろう」として、クラウド会計ソフトの普及を図る一方、デスクトップ会計ソフトの根強い需要があると予想している。だからこそ、デスクトップ版とクラウド版をシームレスにつなぐことができる弥生会計 オンラインを打ち出し、弥生の製品を広めていく狙いだ。