レノボ・ジャパン(留目真伸社長)は、データベースや分析用途でより高い性能を求めるユーザーに向けて、フラッシュストレージを採用したx86サーバーの販売を強化する。5月に発表したハイエンドサーバーの「System x3950 X6」が、フラッシュストレージとの組み合わせによってデータベース性能の大幅な向上を実現できたことから、より多くのユーザーにフラッシュ製品の採用を働きかけていく。

 レノボでは、同社x86サーバーに搭載できるオプションとして、「io3 Flashアダプター」や「eXFlashメモリー・チャネル・ストレージ」といった製品を用意している。これはサンディスク製のフラッシュストレージで、PCI Expressスロットやメモリースロットに直接接続することで、シリアルATA接続の一般的なSSDに比べ高速な応答・データ転送速度を得られるのが特徴。System x3950 X6にフラッシュストレージを組み合わせた構成は、データベーストランザクション性能の指標として国際的に使用されているベンチマークテスト「TPC-H」の10TB・ノンクラスタ部門で、世界トップのスコアを記録している。

 現在のデータベースではCPUやメモリよりもストレージI/O性能がボトルネックとなることが多いため、ディスクアレイをフラッシュストレージに置き換えることで、データベースのパフォーマンスを改善できる。また、サーバーの集約・統合に積極的な企業でも、データベースはI/O性能を理由に独立したハードウェアで運用することが多いが、レノボによれば、フラッシュ製品の採用によりデータベースもサーバー統合の対象にしていくユーザーが現れ始めているという。

 レノボが販売するフラッシュストレージ自体はサンディスク製の「Fusion ioMemory」などのOEM提供品だが、両社製品の組み合わせで最大の性能が引き出せるよう、共同で最適化に取り組んでいるという。レノボ・ジャパンの早川哲郎・レノボ・サーバー・エバンジェリストは「BIOSレベルでのつくり込みや、フラッシュ製品に特化した監視項目など、性能と運用・管理の両面で独自の技術が投入されている」と話し、他社が同スペックのパーツを組み合わせただけでは追随できない製品になっていると強調する。

 日本市場ではフラッシュ製品の耐久性を不安視するユーザーが現在でも少なくないが、HDDの故障は突然発生するため予期しにくいのに対し、フラッシュ製品は寿命を管理しやすく、実際には障害率を低減できるケースが多いという。レノボでは、フラッシュストレージの特性について販売パートナーへの情報提供等を強化し、ハイエンド製品だけでなく中堅企業向けのミッドレンジ製品でもフラッシュ採用の拡大を図っていく考えを示している。(日高彰)

「System x3950 X6」(写真)と、DDR3メモリースロットに直接装着できるフラッシュストレージ「eXFlash」との組み合わせで、TPC-H記録を更新