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エプソン、ハイスピードモデル「SC-F9200」など昇華転写プリンタ3機種

2015/08/06 19:03

 セイコーエプソン(碓井稔社長)は、8月5日、業務用インクジェットプリンタSureColor昇華転写プリンタの新製品として、「PrecisionCoreTFP プリントヘッド」を2機搭載し、高速プリントと高画質を両立するハイスピードモデル「SC-F9200」と画質の機能を向上したスタンダードモデル「SC-F7200」、コンパクトモデル「SC-F6200」の3機種を、8月19日に発売すると発表した。

SC-F9200/SC-F7200/SC-F6200

 今回の新製品は、洗濯による色の退色に強く、耐汗性を実現している「UltraChrome DSインク」に、新開発の「高濃度ブラック」を追加。階調表現に優れた従来の「ノーマルブラック」と、メリハリのある「高濃度ブラック」の2種類のブラックインクから、用途に最適なインクが選択可能となった。さらに、HQ(高画質)モード搭載により、粒状感を抑えたクリアで美しいプリント品質を実現する。

 SC-F9200は、高速プリントと高画質を両立するハイスピードモデルで、プリント枚数が多い人や、ソフトサインやスポーツアパレル用途に適したプリンタとなっている。インクは、1.5L大容量インクタンクを各色2本ずつ標準装備し、高密度PrecisionCoreTFP プリントヘッドを2機搭載することで、実用モードとしての標準印刷時(720×720dpi 4pass)で30m2/hの高速プリントを実現する。

 UltraChrome DSインクに追加された新開発高濃度ブラックインクは、メリハリが求められるのぼり旗やユニフォームなどに最適。さらに、HQ(高画質)モード搭載により、粒状感を抑えたクリアで美しいプリント品質を実現する。また、薄手の転写紙にプリントする時に発生しがちな波打ち(コックリング)に対して、高速プリント用に紙送り機構と大型アフターヒーターを改良したことで、ヘッド擦れを防ぎプリントミスを低減する。

 SC-F7200は、幅広い用途で活用の場が広がるスタンダードモデル。SC-F9200と同様にソフトサインやスポーツアパレルなど幅広い用途に活用でき、多品種少量印刷に適したプリンタとなっている。従来機「SC-F7100」の機能はそのままに、今回さらに高画質プリントにこだわり、UltraChrome DSインクに高濃度ブラックインクの追加とHQ(高画質)モードを搭載することで高画質印刷を実現した。

 SC-F6200は、小物サイズの生産に適した44inchのコンパクトモデル。スマートフォンケースやタオルなど、小物サイズのグッズ類の生産用途に適したプリンタとなっている。従来機「SC-F6000」の機能はそのままに、UltraChrome DSインクへの高濃度ブラックインクの追加とHQ(高画質)モードの搭載で高画質印刷を実現する。

 なお同時に、通常の半年間無償保証に加え、年に2回の定期メンテナンス訪問によるトラブルの未然予防と、万一の故障時に部品交換、本体交換を行うことでプリンタの稼働を最長5年間保証する「稼働保証保守メニュー」を用意した。エプソンならではの充実したサポートサービスで、プリンタを安心して使用できる。

 税別価格は、SC-F9200が260万円、SC-F7200が198万円、SC-F6200が84万8000円。同社では、昇華転写プリンタ3機種で、今後1年間に100台の販売を予定している。
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外部リンク

エプソン=http://www.epson.jp/