2014年は、消費増税の影響を受け、需要が大きく変動した年だった。各社新製品の投入によって市場全体が活性化し、通年では堅調となった。とくに目立った動きがあったのは、タブレット端末やスマートフォンといったスマートデバイスからの直接印刷や、小売り、飲食業でニーズの高いコンパクトなビジネスインクジェットプリンタだ。そうした傾向を踏まえて、各メーカーはどのように市場を開拓していくのか。エプソン販売、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、ブラザー販売、リコージャパンの各キーマンに2015年の戦略を座談会形式でうかがった。


出席者(写真左上から)

エプソン販売 北村 光一氏
日本ヒューレット・パッカード 島田昌彦氏
ブラザー販売 大澤 敏明氏
リコージャパン 赤松俊雄氏

司会・進行:『週刊BCN』記者 本多和幸


ポイントは市場ニーズの掌握とパートナーとの協業

●消費増税による特需と反動
通年では堅調となった2014年


──まずは各社の主力製品や、その特徴などをご紹介ください。

赤松(リコージャパン) 当社は、複合機、プリンタで大型機から小型機まで幅広いラインアップを揃えているのが強みです。また、プリンタサプライや保守サービスをカウンター料金でご利用いただける「M-PaC(エムパック)」など、複合機で培ったノウハウを付加価値として提供できるのも特徴といえます。直近では、流通業のお客様向けに、少々乱雑に扱っても壊れないジェルジェットプリンタ、一般的にいうビジネスインクジェット方式の製品ですが、これを市場投入して好評をいただいています。

大澤(ブラザー販売) ビジネス向けの高機能でコンパクトな複合機/プリンタ「JUSTIO(ジャスティオ)」シリーズを中心にラインアップを組んでいます。現在、レーザープリンタが21製品、インクジェットプリンタがトータルで23製品、高速インクジェットプリンタが1製品という状況ですが、やはり、SOHO/SMB(中堅・中小企業)のお客様に大きなご支持をいただいています。最近はビジネスインクジェットに手応えを感じていて、さらに裾野を広げて、より幅広いニーズに応えることができる品揃えを目指しています。

島田(日本HP) 当社も大判からレーザー・インクジェットプリンタまで揃えていますが、現在の一押しはやはりビジネスインクジェット「HP Officejet Pro X」シリーズです。発売からまだ1年とちょっとですが、HP独自の「ページワイドテクノロジー」による、70枚/分という世界最速※1の高速印刷が強みですね。また、同価格帯のレーザープリンタとの比較で印刷コストが半分程度、低消費電力という点も付加価値となっています。同じテクノロジーを使い、セキュリティ機能などをより充実させた大規模ユーザー向け「HP Officejet Enterprise X」シリーズにも力を入れています。

北村(エプソン販売) 2014年は、既存のラインアップに追加するかたちで「Precision Coreプリントヘッド」を搭載したビジネスインクジェットプリンタ製品群を投入しました。レーザープリンタと遜色ない高速出力、高耐久、高画質を実現していて、お客様の支持が広がっています。一方で、レーザープリンタはもちろん、近年需要が高まっているモバイルプリンタ領域などもカバーしており、幅広いラインアップを取り揃えていることも当社の強みです。

昨年発売したエプソンのスマートチャージを含め、オフィス用途での認知度をもっと上げたい



エプソン販売
販売推進本部
BP MD部
部長
北村 光一 氏

ビジネスインクジェットプリンタ、ページプリンタ、スキャナなどの販売戦略の企画、推進を担当する。




[次のページ]

次へ