阿里巴巴集団(アリババ、張勇CEO)は、7月29日、中国ERP最大手の用友網絡科技(用友、王文京・董事長兼CEO)と戦略提携を交わした。提携の第一弾として、両者は法人向けクラウド、EC、ビッグデータ、デジタルマーケティングの4分野で共同事業を展開する。

 法人向けクラウドでは、用友グループ各社が提供するERPなどの商材を、アリババグループのクラウド「阿里雲(Aliyun)」上に構築し、SaaSとして提供。ECでは、「淘宝網(Taobao)」「天猫(Tmall)」などのECモールを利用する法人向けに、用友が新たにEC向けERP「電商通」を提供する。ビッグデータでは、Aliyun上で用友がクラウドBI製品「BQ Cloud」をリリース。デジタルマーケティングでは、用友グループのマーケティングプラットフォーム製品と、アリババグループのネット広告プラットフォームを融合させる。いずれの分野も、両社が共同で営業・マーケティング活動を行う。

 中国では、あらゆる産業のインターネット化を促進させる「互聯網+(インターネット+)」政策が推進されている。両者は今回の提携を通じて、法人ユーザーの関連需要を取り込む構想だ。

 同日、アリババは、Aliyun事業に10億米ドルの追加投資を行うことを発表。投資する10億米ドルは、Aliyunのグローバルでのエコシステム形成やDC建設、新サービスの開発などに充てられる。(真鍋武)