「ビットアイルクラウドベアメタルサーバ」の上位サービスでは、1秒間のストレージへのI/O回数を示す“IOPS”は最大70万回で、「仮想サーバーをベースにしたパブリッククラウドサービスのIOPSの多くは5000回程度」(ビットアイルの前川和也・プロダクトマーケティング部主任)といわれているのに比べて、大幅に高速化している。
ビットアイルの前川和也・プロダクトマーケティング部主任
高速化を実現するにあたって採用した上位サービスのストレージには、PCIスロットに差し込むタイプのファーウェイ(華為技術)製の「ES3000 V2 PCIe SSDカード」を採用。サービス価格は上位サービスが月額8万5000円(税別)、通常のハードディスク・ドライブ(HDD)を使ったエントリーサービスは月額2万4000円と、競争力のある価格帯に設定した。
同サービスのファーストユーザーは、グリーグループのゲーム会社のポケラボで、70万IOPSを処理する上位サービスを採用している。ビットアイルでは、高速I/O処理を必要とする業種・業務を主なターゲットとして、ベアメタル事業で向こう1~2年のうちに累計50案件の受注を目指していく予定だ。