ドキュメント関連システムを提供するスプライン・ネットワーク(雪野洋一社長)は、プリンタや複合機の印刷データを中身や文字、レイアウトを含め保存・ログ管理できる印刷イメージログ監視システム「PrintInsight(プリントインサイト)の販売を代理店経由で開始した。12月1日の発売だが、さっそく大手製造業で数万ライセンスの受注が決まるなど、マイナンバー制度の施行などを受け、紙媒体の情報漏えい対策として大手企業を中心に引き合いが出ている。同社は同システム関連で年間3億円の売上高を見込む。

雪野洋一
社長
 PrintInsightは、企業内の社員が文書を印刷する際、プリンタや複合機に向け送信した印刷データを保存・ログ管理できる。ファイル名など通常の印刷ログを取得するシステムはあるが、PrintInsightはログ情報だけでなく、何が記載されたどのデータが印刷されたかを収集・記録・保存する。現在、特許出願中だ。

 社員が個人情報など内部機密情報を不正に漏えいする際、ファイル名を偽り、印刷し持ち出すケースが多い。同システムは印刷の都度、印刷のイメージやデータに含まれるテキスト情報に加え、一般的な印刷ログ情報を取得する。データはPDFに変換しネットワーク上のファイルサーバーやNASに作成した任意のフォルダに送信する。

 収集した印刷イメージログは、同システムに付属する「簡易検索コンソール」で検索したり、専用サーバーソフト「PrintInsightサーバー」を利用し、テキストの全文検索や傾向分析ができる。同サーバーは2016年に発売を予定している。クライアントにインストールするシステムで、外出先からの印刷にも対応している。価格は1クライアント/7800円(税別)。現在使用中のプリンタドライバを使えるため、追加コストは不要。将来的にはクラウドでの提供も検討中だ。

 雪野社長は、「現在、社員が1000人以上の大手企業を中心に引き合いがある。CADデータを保有する製造業や患者のカルテをもつ病院などだ。一般企業でもマイナンバー制度の施行に伴って、紙媒体での情報漏えいを懸念する企業から案件が出ている」と話す。同社では、IT資産管理などセキュリティ製品との連携も強化。代理店に対し統合的なシステムを提供する体制を整えている。(谷畑良胤)