SDN管理ソフト「Anuta NCX」を開発・販売する米アヌータ・ネットワークス(チャンドゥー・グンタカラCEO)が、日本市場でのビジネス拡大に注力している。Anuta NCXにより、物理環境、仮想環境を問わずネットワークを一元管理し、運用を効率化するソリューションを提供できるようになるという。「パートナーと力を合わせ、リファレンス・カスタマをつくっており、日本市場でも急成長が期待できる」(グンタカラCEO)と見込んでいる。

チャンドゥー・
グンタカラ
CEO
 既存のネットワーク環境は、さまざまなベンダーのネットワーク機器が混在し、運用管理が複雑化しているケースが少なくない。グンタカラCEOは、「ネットワークの構成を変更するたびにマニュアルで機器の設定を行っているため、作業量が膨大になり、ヒューマンエラーの要因にもなっている」と指摘する。

 Anuta NCXは、スイッチやルータ、ファイアウォール、ロードバランサなど、既存のネットワーク機器で構成される物理的なネットワーク環境と、仮想サーバー上のネットワーク機器を統合的に可視化し、管理・制御できるソフトだ。マルチベンダー対応で、非「OpenFlow」(SDNの代表的な標準技術)製品にも対応するため、ネットワーク機器を入れ換えることなくSDNを実現できる。また、各機器の設定コマンドを自動生成することから、ヒューマンエラーも防止できる。「ユーザーは、既存のネットワーク基盤をそのままに、複数拠点やデータセンターなども含めてスピーディに、低コストでSDN化できる。ネットワークの運用管理コストやネットワークインフラのTCO削減にもつながる」と、グンタカラCEOは同製品の価値を強調する。

 日本市場では、多くの拠点をもつ企業のネットワーク管理効率化ニーズが強く、まずはそうしたユーザーへの提案で先行事例をつくっていく方針だ。アヌータ・ネットワークスの有力パートナーである日立システムズの渡野辺剛・クラウドICTサービス事業グループネットワークセキュリティサービス事業部セキュリティICTサービス本部兼グローバル統合監視運用サービス本部本部長も、「拠点をたくさんもっているお客様には非常に有効なツールだと考えている。例えば、マルウェアに感染したセグメントを自動的に検出して、そこだけAnuta NCXを使って切り離してしまうなど、当社のSIやNIの総合的な提案に組み入れてキラーコンテンツをつくることもできる」と話し、市場開拓に手応えを感じつつあることをうかがわせる。グンタカラCEOも、「当社のソリューションをどう生かすかよく知っている日立システムズのようなパートナーがいることは非常に心強い」と、日本のパートナーに大きな期待を寄せる。加えて、パートナー網の拡大にも意欲を示している。(本多和幸)