ITシステム性能管理ソフトウェア専門企業であるEXEM(エクセム、趙鐘岩代表)は2月26日、韓国の未来創造科学部の傘下にある理工系大学教育機関KAIST(カン・ソンモ総長)とビッグデータ運営ソフトウェアの開発に向けて、産学連携の覚書(MOU)を締結したと発表した。

 2016年の上半期にスタート予定の産学連携プロジェクトは、エクセムの子会社であるCLOUDINE(キム・ビョンゴン代表理事)のオープンソースプロジェクト「Flamingo」のコンポーネント開発に注力し、Hadoopエコシステムの各種オープンソースソフトウェア(OSS)をFlamingoで統一管理・運営することを目指す。さらに、エクセムのDB(データベース)性能管理ソリューションの新たなバージョン「MaxGauge For Hadoop」の開発を共通課題に研究を進めていく。

 エクセムは昨年、新たなビジネス領域の拡大のために、DBセキュリティソリューションやインメモリDB開発などビッグデータ関連企業を次々と買収した。そのうちの一社が、12月に51%の株の取得に成功したビッグデータプラットフォーム企業のCLOUDINEだ。ビッグデータ統合・制御ソリューションであるFlamingoを擁するCLOUDINEは、韓国交通部の行政情報と民間SNSを融合したビッグデータ分析事業や韓国情報化振興院のKーICTビッグデータ高度化事業、韓国道路公社のCーITSビッグデータセンター構築事業などの受注に成功し、買収効果を発揮している。

 双方の連携を通して、ビッグデータの専門人材育成、共同開発のプロセスの効率アップを図っていく方針だ。また、エクセムの首席エンジニアのメンタリング制度を導入し、教育をサポートしていく。エクセムの趙代表は、「連携強化は、ビッグデータの開発原動力の強化と次世代開発専門人材の持続的な育成に貢献できる」とし、「単発的なMOU締結ではなく、さまざまな領域で、連携企画を手がけていきたい」と、産業育成に力を注ぐ方針を語った。

 エクセムは韓国国内のみならず、日本や米国、中国などの海外拠点を中心に海外市場での事業基盤を強化してきた。米国最大手の電話会社AT&Tのビリングシステムを始め、中国の大手通信事業者のチャイナユニコムやチャイナテレコムなどへの、豊富な導入実績をもつ。今回の産学連携によって、持続的な成果を国内外の産業の発展につなげられるかが期待される。(文/鄭麗花)