中科曙光(Sugon、歴軍総裁)は、新たなクラウド戦略「データ中国加速計画」を発表した。中国の各都市・各業界向けのクラウドデータセンター(DC)構築を進めるとともに、パートナーと共同で各種クラウド・ビッグデータ関連サービスを開発・提供していく。

 「データ中国加速計画」は、中科曙光が2015年初に発表した「データ中国」戦略の強化版となる。同戦略は、“百城百行”をテーマに、各都市・各業界向けのクラウドDCを建設し、中国におけるクラウドデータサービス網の構築・拡大を図るもの。すでに中科曙光は、約20都市でクラウドDCを建設したほか、政務向けやスマートシティ向けなど約30の業界クラウドも構築済みだ。

 新たな「データ中国加速計画」では、クラウドDC構築を加速させると同時にビッグデータを活用した革新に力を注ぐ。50都市が連携する「都市クラウド品牌連鎖加盟計画」を打ち出すほか、パートナー30社と共同で「中国スマート都市産業連合体」を設立し、地方経済の発展を促す。

 ビッグデータ領域では、政府、科学、セキュリティ、工業の4種類でパートナーと共同事業を展開する。国家情報中心とは電子政務クラウド・政府ビッグデータの応用で協業。中国科学院とは、大気物理所と合弁会社「中科三清環保科技(北京)」を設立して環境保全ビッグデータ事業を展開するほか、電子所と合弁会社「中科星図」を設立し航空/衛星ビッグデータを展開。信工所とはセキュリティ関連のビッグデータプロジェクトを手がける。また、上海超級計算中心とも合弁会社を設立し、工業クラウド/ビッグデータを共同展開する。

 さらに、中科曙光のクラウドDCのデータ蓄積量を、現在30PBから今後5年間で少なくとも1000PBまでに拡大する。また中科曙光と同じく中国科学院系の北京中科寒武紀科技と戦略的提携を交わし、人工知能(AI)領域で共同研究する。(真鍋 武)