アイレット(齋藤将平代表取締役)は6月23日、Amazon Web Services(AWS)を活用した新たなサービスとして「mediapack LIVE」「mediapack VOD」の二つを7月1日に、「devicepack」を8月1日に提供開始すると発表した。

後藤和貴
執行役員
 mediapack LIVEは、動画のストリーミング配信を実行するための専用プラットフォームをAWS上に構築し、運用するサービス。クラウドの特性を生かし、スピーディな環境構築と低コストでライブストリーミング配信を実現する。クラウドサービスであることから、イベントやセミナーなどの発生ベースで利用することもできる。AWSの年次イベント「AWS Summit Tokyo 2016」のライブ配信で採用され、数万ユーザーのアクセスに対応した。

 mediapack LIVEの特徴について、アイレットの後藤和貴・執行役員は、「低価格のストリーミング配信サービスはこれまでもあったが、ユーザーが利用するのはサービス提供会社のプラットフォームとなるのが一般的で、自社専用のプラットフォームではない。そのため、動画の権利を自社で保有できないという問題があった。mediapack LIVEは、自社専用のプラットフォームとして構築することから、動画の権利を自社で維持することができる。一方、動画の権利を維持できる自社専用の環境を構築するのは、これまで非常に高価だった」と語る。mediapack LIVEは、動画の権利を維持できつつ、低コストであることから、市場に割り込むチャンスは大きいとみている。

 mediapack VODは、動画のオンデマンド配信を実行するための専用プラットフォームをAWS上で提供するサービス。動画のサイズやフォーマット変換などを行う「Amazon Elastic Transcoder」を利用するため、スマートフォンやタブレット端末など、ユーザーのデバイスにあわせて最適な動画を配信できる。また、動画配信のための自社専用ポータルサイトが提供され、検索設定や順位表示などのカスタマイズにも対応している。さらに、「ポータルサイト上では、広告の設定ができ、グーグルアドセンスなどとも連携できる」(後藤執行役員)。

 devicepackは、スマートデバイス向けアプリ開発の動作テストをサポートするサービス。「AWS Device Farm」を使用し、クラウド上で動作テストを実行するため、何台もの物理的なスマートデバイスを用意する必要がない。端末ごとの動作テストを一度に自動的に行うため、開発スピードの向上が期待できる。(畔上文昭)