会計・販売・給与のクラウド型統合業務システム「ClearWorks」などを開発・販売するスマイルワークス(坂本恒之社長)は、企業内のサーバー上で稼働する基幹系パッケージソフトウェアなどから、クラウドへ移行する施策を本格化している。

坂本恒之
社長
 中堅・中小企業(SMB)を中心に、企業規模を問わず、クラウドを利用する機運が高まっていることから、基幹システムなど業務システムの構築を得意とするシステムインテグレータ(SIer)との連携を強化している。

 同社では、これを「クラウドマイグレーション」と呼び、主にSMBで多く導入されているパッケージから同社クラウド型システムへの移行を進めている。

 坂本社長によれば、「シェア上位の業務パッケージから当社システムなどクラウド型への移行に関する相談が、企業からだけでなくシステムを導入するSIerから増えている」と、チャネル販売の強化に乗り出し、パートナープログラムを「ゼロベースで見直した」という。

 ClearWorksは、完全クラウド型の統合業務システムで、導入時に自社サーバーやOS、データベースソフトを購入したり、インストールが不要で構築・運用する手間がない。基幹系システムで重要な法令改正にも自動対応しているほか、離れた事務所や会計事務所と同時に閲覧・編集ができる。大規模データセンターで運用管理を行い、データを常時二重化し自動的にバックアップをしている。初期費用が1万円で月額3000円程度で使うことが可能だ。

 新しいパートナープログラムでは、SIer向けの導入支援やマスター移行といったコンサルティングなどを行う専任担当者を配置し、同社と連携して顧客に対応する体制を整えている。

 パートナーの対象としては、事務機ディーラーや自社パッケージをもつSIerなどを想定している。各SIerの得意分野や販売するパッケージと連携したソリューションを顧客に提案できるようにする。  坂本社長は「顧客にパッケージソフトからクラウドへの移行を依頼されても、どう移行すべきか悩むSIerは少なくない。当社の経験とノウハウを駆使し、共同でマイグレーションを進めたい」と、呼びかけている。

 同社は昨年度(2016年3月期)の売上高が前年比で200%に達したという。マイナンバーの施行などを契機に給与システムの見直しに合わせ基幹系システム全体をクラウド型へ移行する案件が増えたためだ。

 坂本社長は「サーバーのリースアップをする顧客を中心に攻めていく」と、今年度も200%超えを目指す。(谷畑良胤)