関電システムソリューションズ(KS-SOL、山元康裕社長)は11月10日、奈良県と共同で山間部に暮らす高齢者の生活を支援するためのスマートフォンアプリ「奈良県版生活支援スマホ(生活支援スマホ)」の本格展開を目指し、県内山間部の市町村を対象に実証実験を7月に開始したと発表した。

 KS-SOLは2014年9月から、山間部高齢者の健康づくりや生活支援を行うための「奈良県版生活支援スマホ」の企画・検討を奈良県と共同で実施してきた。今回、ケイ・オプティコムが開発した歩数計アプリによる健康管理、災害情報提供機能、日本ユニシスが提供するロボットを活用した見守り支援などのサービスを活用。山間部で暮らす高齢者の生活を支援するためのスマートフォンアプリを提供して五條市、御所市、下市町、東吉野村の4市町村約70人に生活支援スマホを配付し、実証実験を開始した。

 奈良県版生活支援スマホでは、県内の山間部が抱える課題解決やニーズに合わせたサービスとして、高齢者でも簡単に操作可能なホーム画面を表示する「ホーム画面」、高齢者のスマホで計測した歩数や運動を促す音声メッセージを発信し健康づくりにつなげる「歩数計アプリ」、見守る側の保健師や家族向けには歩数計アプリの情報を連携。見守り可能な「管理画面」や高齢者の歩数情報などを定期的に通知する仕組みを提供する。

 また、見守りロボット(BOCCO)を活用して、高齢者と家族の音声メッセージのやり取りによるコミュニケーションや、ドアセンサの情報を見守りロボットを介して見守り側に通知するシステムも提供する。なお、高齢者が持つスマホについては、ケイ・オプティコムのmineoの端末とSIMを利用する。

 KS-SOLは今後、高齢者のニーズを整理するコンサルティングサービス、ウェアラブル端末などを活用したウェルネス情報の分析、地元企業と連携した買い物支援機能、湿度や加速度センサでIoTによる見守りサービスなど、高齢者の健康づくり・生活支援機能を拡張したサービスの提供に取り組んでいく考え。