富士通(田中達也社長)は1月31日、ニフティ(三竹兼司社長)のISPを中心とするコンシューマ向け事業を、4月1日を効力発生日として吸収分割の手法により、富士通が新設する100%子会社に継承すると発表した。これによりニフティを、クラウドを中心とするエンタープライズ向け事業会社(クラウド事業会社)の「富士通クラウドテクノロジーズ株式会社」と、ISPを中心とするコンシューマ向け事業会社(コンシューマ事業会社)の「ニフティ株式会社」に再編する。

 富士通は、新たな経営方針のもと、つながるサービスへのシフトを進めながら、持続的成長に向けたビジネスモデル変革に取り組んでいる。今回の再編を機に、富士通とクラウド事業会社の連携を強化することで、両社がもつ顧客基盤やノウハウを共有。グループ一丸となって、つながるサービスの中核となるクラウド事業を強化していく。一方、コンシューマ事業会社については、ニフティが培ってきたノウハウや資産を有効活用しつつ、企業価値をさらに高めるため、4月1日に富士通がもつ同社の全株式をノジマ(野島廣司社長)に譲渡する。

 クラウド事業会社では、富士通の保有するクラウドビジネスのノウハウや顧客基盤と、ニフティがこれまで培ってきた「ニフティクラウド」のノウハウや実績とを組み合わせることで、さらなるクラウド事業基盤の強化・拡大を図る。具体的には、売上成長が顕著な「ニフティクラウド」について、引き続きその特徴を生かした顧客への俊敏・短期間でのサービス提供に努め、合わせて富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」のラインアップに加えることで、顧客のクラウド活用への対応力を強化する。富士通の「MetaArc」「K5」のさらなる強化に向けて、クラウド事業会社と緊密な連携を図っていくことで、顧客のクラウドファーストニーズに応えていく。

 ISPを中心とする事業を継承するコンシューマ事業会社は、富士通がもつ同社の全株式をノジマに譲渡することで、ノジマグループの一員となる。コンシューマ事業会社は、ニフティのブランド価値、提供サービスと顧客基盤の維持を最優先に、ノジマグループがもつ実店舗網や営業力とのシナジーを活用しながら、引き続き事業を拡大していく。IoT時代のスマートライフのハブとなることを目指す同グループのIoT領域の中核企業として、長年にわたり培ってきたネットワークやウェブサービスの企画・開発力を発揮し、今後も独自性あるサービス提供を通して企業価値向上を図っていく方針。