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アビームコンサルティング中国法人 「ABeam Cloud」の本格提供を開始 製造業をターゲットに拡販

2017/02/08 09:00

週刊BCN 2017年02月06日vol.1664掲載

【上海発】アビームコンサルティング中国法人の徳碩管理諮詢(上海)(ABeam Consulting China、中野洋輔・大中国区総経理)は、中国市場で「ABeam Cloud」の本格的な提供を開始する。クラウド型でのサービス提供によって、従来のオンプレミス型では、コストや納期が見合わずシステム導入に踏み切れなかった顧客層の獲得につなげる。(真鍋 武)

「ABeam Cloud」は、これまでアビームコンサルティングが各業界・業種に対するコンサルティングサービスで培ってきたテンプレートや業務アプリケーション群を、クラウドベンダーの基盤上で提供するSaaS型のサービス。コンサルティングやシステム構築、クラウド上で安定稼働させるためのテクニカルサービス、保守・運用までを一気通貫で提供する。

 ユーザーは、従来のオンプレミス型導入と比べ、初期費用を抑えながら短期間でシステムの利用を開始することができる。また、複数のITベンダーに分散していたアプリケーションやソフトウェアライセンスの契約管理、クラウド基盤への構築などを一括することで、IT担当者の負担を軽減することが可能だ。

 日本では、2015年に「ABeam Cloud」の販売を開始しており、中国市場でも大手食品メーカー向けに需給ソリューションの導入実績があるものの、これまで主体的な提案は行っていなかった。今回、中国の法規制や固有要件への対応を正式に終えたことで、第一弾としてERP、Hybris、需給ソリューションの3種類の販売を本格化する。中国では、Amazon Web Services(AWS)、アリババグループ、IIJグローバルソリューションズ(中国)、日電東軟信息技術(NNIT)が提供するクラウド基盤に対応する。

中野洋輔
大中国区総経理

 SAP ERPや各業界・業種向けソリューションをクラウド上で提供するITベンダーは増加傾向にあり、自社の強みについて「導入テンプレートの保有」を挙げる企業が多い。アビームコンサルティングもその1社だ。中野総経理は他社との差異化について、「当社の『テンプレート』は、少数顧客の事例をベースにしたものではなく、グローバルで蓄積してきたナレッジを集約したもので、より広い範囲で適用することができる。また、コンサルティングファームとしての付加価値の提供が可能だ」と説明。テンプレートに中国市場で蓄積した独自のノウハウを組み合わせることで、顧客の要望に合致したソリューションとして提供する。

営業面では、製造業を主要ターゲットに想定。中国では、日本と比べ多くのIT予算をもたない日系企業が多いことから、「オンプレミス型ではSAPに手が届かなかった層の期待に応える」(中野総経理)。まずは初年度にERPで1社、次年度に5社の販売を目指す。販売するソリューションの種類を随時拡充していく。
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外部リンク

アビームコンサルティング=http://jp.abeam.com/

徳碩管理諮詢=http://www.abeam.com/chn/ja/

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