グレープシティ(馬場直行社長)は、帳票設計から管理、運用まで、帳票システムに必要なすべての機能を備えるオールインワン帳票ソリューション「ActiveReports 11.0J Server」の販売を開始した。ActiveReportsは、帳票開発支援ツールとして、1998年から提供してきているが、バージョン11.0Jでは飛躍的な進化を遂げている。

 最も大きな違いは、「Microsoft Visual Studio」などの開発環境が不要ということ。マイクロソフトのウェブサーバー「Internet Information Services(IIS)」にインストールするだけで、管理者向けと利用者向けのウェブポータルが提供され、そこで帳票の開発や運用ができるようになっている。利用ユーザー数に制限はない。
 
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第1ツール開発事業部で
プロダクトマネージャを務める若生尚徳氏(写真左)、
プロダクトエンジニアの福井潤之氏(写真中)、
マーケティング担当の里見真希氏(写真右)

 また、ActiveReports 11.0J Serverは、開発者以外でも帳票が開発できるように、扱いやすさにこだわった。つまり、ノンプログラミングで帳票が作成できる。ユーザーは、利用者ポータルからデザイナを起動し、帳票出力イメージをみながら、マウス操作で帳票をデザインするようになっている。これを第1ツール開発事業部マーケティング担当の里見真希氏は、「サービス寄りの製品」と表現し、ユーザーに近い帳票ソリューションであることをアピールする。

 初期の帳票作成をSIerが担当し、その後の変更などはユーザーが担当することも想定される。「作成した帳票に対し、項目を一つだけ増やしたいというユーザーのニーズがあるとする。これまではSIerで対応してきたが、ちょっとした変更であればユーザー側で対応できたほうがいい。重要な帳票をユーザーが壊してしまうのではと思われるかもしれないが、履歴管理の機能があるため、いざというときには元に戻すことができる」と、同事業部プロダクトエンジニアの福井潤之氏は説明する。

 グレープシティがActiveReports 11.0J Serverを帳票開発ツールではなく、オールインワン帳票ソリューションとしているのは、帳票システムの運用を考慮した豊富な機能を備えているため。例えば、帳票出力の日時を指定して実行するスケジュール配信に対応している。これにより、月次レポートの自動出力や夜間の一括出力というような運用が可能だ。また、約300種類のREST APIを提供しており、既存のシステムから呼び出すこともできる。
 
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すぐにつかえるサンプルを多数用意している

 「豊富な機能がオールインワンで提供するのが、ActiveReports 11.0J Server。オプションはない。135万円の運用サーバーライセンスを購入すれば、人数制限がなく、すべての機能を利用できる」と、同事業部プロダクトマネージャの若生尚徳氏。扱いやすさと導入のしやすさをアピールし、パートナーの獲得を目指す。(畔上文昭)