アイティフォー(東川清社長)は5月31日、身代金要求型不正ウイルス「WannaCry」など未知のマルウェアを予測防御する対策ソフト「プロテクトキャット Powered by Cylance」(MOTEX)の販売強化に乗り出すと発表した。
WannaCryは、5月12日から世界的な被害拡大が報告されているランサムウェア。従来の対策ソフトがマルウェアの検知をパターンマッチングで行っているのに対し、プロテクトキャット Powered by Cylanceは、AI(人工知能)を用いて、10億個を超えるマルウェアのファイルから約700万の要素を抽出、独自のアルゴリズムで「正常」か「マルウェア」かを自動判断する。これにより、パターンファイルが不要となり、半年前の検知アルゴリズムを用いた場合でも、WannaCryを確実に検知できたことが全世界で大きな話題となっている。