【上海発】6月28日~7月1日、上海でアジア最大規模のモバイル通信関連見本市「Mobile World Congress Shanghai(MWC上海)」が開催された。業界団体のGSM Association(GSMA、Mats Granryd事務局長)が主催しているイベントで、第6回目となる今年は約650社が出展。過去3年間で出展企業は倍増した。

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中国移動通信
尚冰 董事長

 初日の開幕式では、MWC上海のメインスポンサーである中国移動通信の尚冰董事長が基調講演し、「これまで4Gに4500億元を投資してきた」など、通信サービス事業の進展について紹介。同社では、4Gユーザー数が約5億8300万、VoLTEユーザー数が約8600万に拡大している。2017年はさらに346都市でモバイルIoTの取り組みを進めるほか、4G基地局の数を177万に、4G人口カバー率を99%に拡大するなどの設備投資を行うという。尚董事長は、17年の目標として、4Gユーザー数6億3000万、VoLTEユーザー数1億5000万、デジタルセットトップボックス普及率45%を掲げた。

 約650社が参加した展示会では、昨年と比べて多くの企業が5GやIoTをテーマとした展示に力を注いだ。例えば、ファーウェイは中国移動通信、上海汽車と共同で5Gを活用した遠隔運転技術を紹介。イベント会場から約30km離れた場所に設置した一般乗用車を、低遅延・広帯域な5Gネットワークを活用して遠隔操作するデモを行った。中国では、20年に5Gの正式な商用化を開始する計画となっている。

 また、日系企業では、トヨタ自動車が初参加し、スマートフォンと自動車を接続して、車内でのアプリ操作を実現するオープンソースプラットフォーム「スマートデバイスリンク(SDL)」の取り組みを展示。音楽配信やFMラジオ、天気情報などのアプリの連携事例を紹介した。(真鍋 武)