NTTデータとNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、2018年4月に開業予定のNTTデータの「三鷹データセンターEAST」を活用したビジネス連携を強化する。同データセンター(DC)はラック換算で約5600ラックと国内最大級の大きさ。NTTデータはNTTコムと連携することで販売力を高める。NTTコムは主力のクラウドサービス「Enterprise Cloud(エンタープライズクラウド)」を三鷹DCにも展開する。Enterprise CloudをNTTコムが自社で管理・運用するDC以外に設置するのは今回が初めて。

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NTTデータの山口重樹・取締役常務執行役員(左)と
NTTコミュニケーションズの森林正彰・取締役クラウドサービス部長

 NTTデータの山口重樹・取締役常務執行役員は、「三鷹DCについてはNTTコムと協業する」と、特定の通信キャリアに依存しないキャリアフリーのSIerとしての方針は変えない。NTTデータはSI案件を軸に三鷹DCを活用するが、いくらNTTデータが大規模SIを手がけているといえども、さすがに5600ラック規模になると完売まで時間がかかる。そこで、NTTコムの売れ筋クラウドサービスのEnterprise Cloudなどのサービスを誘致することで、まとまった規模での販売力をつける。

 一方、NTTコムは自社所有の物件だけでDC設備を拡張し続けるのは荷が重い。折しも2020年の東京五輪に向けて建設業の人手不足が深刻化しており、DC新設は困難を極める。来春開業の三鷹DCはDC調達を進めるNTTコムにとってまさに渡りに船。森林正彰・取締役クラウドサービス部長は「ただDC設備を使うだけでなく、双方が持つさまざまなITサービスを三鷹DCに持ち寄り、より価値の高いサービス拡充につなげたい」と期待を高めている。

 今回の両社の連携によって、三鷹DC開業から2020年までの約3年間の関連売上高は、両社で累計1000億円規模を目指す。