【無錫発】9月10日から13日、江蘇省・無錫市で「2017世界物聯網(IoT)博覧会」が開催された。中国工業和信息化部(工信部)、科学技術部、江蘇省人民政府が共催する国際イベントで、会場の「無錫太湖国際博覧中心」には、グローバルの約20か国・地域から500人を超えるIT企業や関連団体の代表者が集まった。(上海支局 真鍋 武)

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無錫市新吴区では「無錫鴻山物聯網小鎮」を建設中

 初日の開幕式で講演した李強・江蘇省共産党委員会書記は、「無錫では、IoT産業のブームが起きており、躍進的な発展に向けた新たな条件とチャンスが整備されつつある」とアピールした。無錫は09年、国務院の批准を受け全国初の「国家傳感網(センサネットワーク)創新示范区」となった。以来、IoT産業のモデル都市として発展が進み、新吴区、濱湖区、南長区を中心に、約2000社の関連企業が進出。15万人の雇用を生み出している。例えば、新吴区では新たに面積3.6k㎡のIoT集積エリア「無錫鴻山物聯網(IoT)小鎮」を建設中だ。すでにアリババグループやファーウェイ、中軟国際、シーメンス、中国移動通信などが、同エリアに研究開発(R&D)拠点を設けると発表している。16年の無錫市のIoT産業規模は約2045億元。17年上半期も前年同期比24.5%増の1197億元と堅調に伸びている。

 今回のイベントでは、4日間にわたってIoT関連のフォーラムが行われたほか、約1000社による展示会も開催された。中国移動通信や中国網絡通信などの地場企業に加え、マイクロソフト、インテル、デル、SAPなどの外資大手も出展。スマート製造やNB-IoT、ビッグデータなどの取り組みを披露した。

 日系企業では、アルプス電気が大きなブースを構え、センサ類と通信モジュールを一体化したIoTセンサモジュールを出品した。同製品は、気圧や温湿度、照度などの環境データに加え、6軸(地磁気および加速度)の検知が可能。中国市場では、コネクテッドカーやスマートシティ、スマート製造などの分野で応用を進める方針だ。同社のブース担当者は、「クラウドやアプリケーションの技術をもつ中国企業との協業のきっかけをつくりたい」と出展の狙いを話した。

 また、セゾン情報システムズは、上海凱迪迪愛通信技術(KDDI上海)との共同推進プロジェクトとして、土壌の化学元素を測定する土壌測定器と「HULFT IoT」を組み合わせ、リアルタイムで高精度なデータ収集・管理を実現する農業IoTソリューションを展示した。