【シリコンバレー発】グローバルのITサービスプロバイダや関連メーカー、記者、アナリストが集うテクノロジー・カンファレンス「NetEvents」で、「イノベーション AWARD 2017」の受賞企業が9月28日(現地時間)に発表された。IoTとクラウド、セキュリティの分野において最も革新的なベンチャー企業が選ばれた。(山下彰子)

201710041149_1.jpg
イノベーション AWARD 2017のトロフィー

 国際プレスアナリストの審査を通過したファイナリストは、9月27~29日に開催した「NetEvents Global Press & Analyst Summit」で、米国の番組「Shark Tank」形式のプレゼンテーションを審査委員会、プレス、アナリストなどの前で実施した。
 
201710041149_2.jpg
審査委員会のメンバー

 今年は「INNOVATION LEADERS」と「HOT START-UPS」のカテゴリで、それぞれIoT、クラウド/データセンター、サイバーセキュリティの6社が選ばれた。このほか、個人賞の「THE INNOVATION IDOL」が用意された。

 INNOVATION LEADERSでは、IoT賞にNetFoundryが選ばれた。審査委員会からは、アプリケーション固有のネットワークを構築するという実践的な方法を採用したNetFoundryのアプローチが高く評価された。クラウド/データセンター賞を受賞したのはCohesityだ。審査員会は、顧客が収集している大量のデータをより有効に利用できるようにするテクノロジーを評価した。サイバーセキュリティ賞を受賞したのはDarktrace。教師なしのマシンラーニングが「未知」の脅威を検出するという革新的なAIベースのテクノロジーを活用することで、セキュリティの価値を高めるとともに、セキュリティソリューションの複雑さを軽減できる点が受賞のポイントとなった。
 
201710041149_3.jpg
左からNetFoundryのMichael Hallett氏、CohesityのPatrick Rogers氏、DARKTRACEのBrett Usinger氏

 一方、HOT START-UPSでは、クラウド/データセンター賞にApstraが選ばれた。審査委員会は「CIO(情報システム部門の最高情報責任者)は、普遍的なデジタル変換を考慮したネットワークについて、考え方を変える時期がきた」とコメントを寄せ、Apstraがこのネットワークのパイオニアにあたると先進性を評価した。IoT賞を受賞したのはOnDot Systemsだ。金融機関と個人顧客の両方にとって「Mobile First」を実現できる点が評価された。サイバーセキュリティ賞を受賞したのはJavelin Networks。審査員会は「ほとんどの企業はアクティブディレクトリに大きく依存している。そのため、一度侵害されるとほかのどのソリューションも今後の攻撃を防ぐことができない。Javelinがアクティブディレクトリを中心とした次世代のDeception(欺瞞)技術によってこの根本的な問題を解決することを期待している」とコメントした。
 
201710041149_4.jpg
ApstraのMansour Karam氏、OnDot SystemsのGary Singh氏、Javelin NetworksのGreg Fitzgerald氏

 最後にTHE INNOVATION IDOLを受賞したのは、ApstraのDavid Cheriton教授だ。Cheriton教授はシリコンバレーで36年にわたり、コンピュータネットワーキング業界に多大な貢献をしてきた。さらに、Cheriton教授は、Googleの共同設立者であるSergey Brin氏とLarry Page氏に投資家のAndy Bechtolsheim氏を紹介したことが契機となって、Googleが誕生した。また、スタンフォード大学のMendel Rosenblum氏に、投資家のDiane Greene氏を紹介したことで、VMWareが生まれた。こうした点が高い評価を得た。