ソフォスが実現する次世代セキュリティ

 セキュリティベンダーのソフォスは昨年12月7日、東京コンベンションホールで、パートナー向けイベント「Sophos Partner Summit 2017」を開催した。エンドポイントとネットワークの両方で市場を代表する製品をもちながら、さらに深層学習などの先端技術を取り込み進化を続けるソフォス。イベントでは、同社の描くビジョンや製品技術、優位性が余すところなく紹介された。(取材・文/前田幸慧)

業績は好調に推移
先端技術の搭載をアピール

 「THIS IS NEXT-GEN」と題した基調講演では、英ソフォスのクリス・ヘイゲルマンCEOと、日本法人の中西智行代表取締役が講演した。
 
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英ソフォス
クリス・ヘイゲルマン
CEO

 はじめに登壇したヘイゲルマンCEOは、「サイバーセキュリティ業界は、年率7%の成長で推移しているといわれているが、ソフォスの成長率はそれを上回っている」と、業績の好調ぶりをアピール。その理由として、「エンタープライズグレードの製品を提供しながら、使い勝手のよさも実現」「一つのクラウドプラットフォーム(管理コンソール「Sophos Central」)で一元管理が可能」「100%チャネル経由での展開」という戦略的要因を挙げた。

 また、同社のエンドユーザーセキュリティとして、「Intercept X」を紹介し、「完全にシグネチャレスで、次世代のエンドポイントソリューション」と強調。提供開始から1年余りが経ち、「現在、2万5000社が運用している」と実績を示す。

 また、米Invinceaを昨年2月に買収して以来、同社の技術を採用しながら、さらにIntercept Xを進化させてきたといい、深層学習の技術を導入したことについて、「まったく新しい、これまでみたことのない脅威さえも検知できる。よりよい保護、パフォーマンスを実現できる。根本的な大きな進化だ」という。「アーリーアクセスプログラム」として、昨年11月からベータ版として展開し、以来、「何千といった顧客、パートナーにダウンロードしていただいた。ぜひサインアップしていただきたい」と呼びかけた。

 また、次世代ファイアウォール/UTMの「XG Firewall」についても言及。先だってリリースした「V17」について、「隠れたリスクを明らかにしてネットワークの脅威を阻止し、自動的にインシデントに対応する」と説明。また、「エンドポイントと連係をとることでより賢くなっていく」ことを特徴として挙げる。さらに、「Synchronized App Control」という新機能を紹介し、エンドポイントとファイアウォール間のやり取りによって、未知のアプリケーションを自動的に特定・分類する。「すべてのアプリケーションに対してよりよい可視性が得られ、コントロール・防御も担保できる」と語った。

Synchronized Securityのもと、
ビジネスを推進

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ソフォス
中西智行
代表取締役

 続いて、中西代表取締役が登壇。2000年に国内ビジネスを開始して以降、堅調に成長を続けているなか、とくに、UTM、エンドポイントクライアント、管理コンソール(Sophos Central)の3領域が、「ここ数年にかけて伸びている」と国内ビジネスの現況を語った。

 次に、戦略の軸と位置づける「Synchronized Security」について説明。エンドポイント、ネットワークの両製品が、「Security Heartbeat」というプロトコルを使って自動連係するのが大きな特徴だといい、「とくに専任の管理者がいない中小のお客様にとっては非常に有効なツールではないか」と話す。さらに、Sophos Centralについて、「管理サーバーを立てることなく、すぐに管理を始めることができる」と説明。「Synchronized Security」の核となるXG FirewallとIntercept Xの両製品を「今後日本でも強力に推進していく」と語った。

 また、今年4月をめどに、パートナープログラムの刷新を検討していると説明。主なポイントとして、パートナーレベルに応じた価格提供、案件登録プログラム、パートナーポータル、営業・マーケティング・技術サポートを挙げる。また、昨年12月11日、東京本社オフィスにパートナー向けのブリーフィングスペースとして「Sophos Central Theatre」のオープンを発表。MSPライセンスについても紹介し、「ボリュームディスカウントで、売れば売るほど利幅が増える」と強調した。

 最後に中西代表取締役は、「IT管理者の負荷を軽減し、一方で多層化防御を行うSynchronized Securityの戦略でシンプルでデザイン性の高いUIを意識した製品開発を継続する。最新のAIテクノロジーを製品にのせた最先端の次世代ソリューションをチャネルファーストのスローガンのもと、エンドユーザーにお届けしていく」と力強く述べ、講演を締めくくった。

 基調講演の後は、テクニカルセッションとビジネスセッションの2パート、計6つのセッションで、ソフォスの製品や技術動向などについての講演が行われた。終了後のパーティでは、ソフォスのビジネスに大きく貢献したパートナーを表彰する「Sophos Japan Partner Award 2017」授賞式も開催した。「Best Technology Award 2017」はジェイズ・コミュニケーション、「Best Endpoint Solution Award 2017」は富士通、「New Partner Award 2017」にはリンクアット・ジャパン、「Best UTM Seller Award 2017」はバリオセキュア、「Best Growth Award 2017」はNTTデータ先端技術、「Best Service Provider Award 2017」はインターネットイニシアティブが、それぞれ受賞した。
 
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「Sophos Japan Partner Award 2017」受賞企業