ウイングアーク1st(内野弘幸社長CEO)は1月25日、合同製鐵(明賀孝仁社長)が、電子活用ソリューション「SPA」を導入し、10年の保管が義務付けられている品質保証のミルシート(鋼材検査証明書)を電子化して、ペーパーレスによる新しい情報活用の仕組みを構築したと発表した。

 合同製鐵は、土木建築分野での主要工法である鉄筋コンクリート構造を支える鉄筋用棒鋼、都市インフラに活用される線材や形鋼、産業機械などの主要部材となる構造用棒鋼などを提供。2017年度から品質保証体制の強化を掲げ、製造設備や検査機器などの設備投資を積極的に進めているほか、より効率のよい業務フローと顧客へのサービス強化、コンプライアンス体制の充実にも力を注いできた。今回、その取り組みの一環として、基幹システムの更新を機に、重要書類であるため10年以上の保管が義務付けられているミルシート(鋼材検査証明書)と呼ばれる品質保証の書類の電子化を決定し、帳票データを含めた情報活用に取り組んだ。

 ミルシートを電子化した効果として、顧客から販売窓口への問い合わせ対応までの時間が大幅に短縮したことに加え、紙帳票による手作業を一掃し月間50時間の労力を削減した。これまでの複写紙による連続帳票で実施していた、印刷した帳票の切り離しや控えを取る、仕分けするといった作業がゼロになったことが大きく寄与した。

 また、セキュリティやコンプライアンス面でも、大幅な改善を実現した。ミルシートは偽造や改ざん防止のために、厳格なアクセスコントロールが必要となるが、SPAを利用することにより、同じ部門でも人単位で細かく権限を振り分けることが可能となった。単なる工数削減だけでなく、現場が抱えている業務面での課題や要望を解決した点が、働き方の改善につながった。