グローバルのネットワーク市場で、米エクストリーム ネットワークスのポジションが急上昇した。Dell'Oroの調査によると、2013年時点の同社のランキングは第13位だったが、16年にゼブラ・テクノロジーズの無線LAN事業を傘下に収めたのを皮切りに、17年にアバイアのネットワーク事業、ブロケードコミュニケーションズシステムズのイーサネット事業を買収。これにより、同社のエンタープライズ向けネットワーク市場におけるシェアランキングは、シスコシステムズ、ヒューレット・パッカード・エンタープライズに次ぐ第3位へと上昇した。

エリック・ブルックマン
CTO

 一方、国内市場は、買収前に一時撤退したことで、これまでのプレゼンスを失っている。買収により、企業ネットワークのエッジスイッチや無線LANから、ブロケードが得意とするデータセンターネットワークまでポートフォリオを拡大、強化し、日本市場での再挑戦に挑む。

 事業統合後の第1弾としてリリースしたのが「Extreme Smart OmniEdgeソリューション」だ。エリック・ブルックマンCTOは同ソリューションについて「エッジに関わる全てにフォーカスを当てた」と説明する。具体的には、複雑なRF管理を自動化する「ExtremeAI」やネットワーク上のIoTデバイスのオンボードとセキュリティーを簡素化する「ExtremeDefender for IoT」、複数のネットワークレイヤーを単一のロジカルスイッチに統合する「Extreme Extended Edge Switching」などで構成される。また、Smart OmniEdgeソリューションはSaaSとしてもアプライアンス製品としても提供する。

 特徴は、可視性、ポリシー、認証サービスをインフラストラクチャー全体で共有できる管理のしやすさだ。管理ツールの一元化は他社も取り組んでいるが、ブルックマンCTOは「エクストリームと同様に、競合他社も一つの管理画面でインフラ全体を把握できる。しかし、その裏には複数の異なるアプリケーションが動いていて、さらにアプリケーションごとにデータベースがあり、ワークフローも異なる。つまりバラバラなアプリケーションを一つのユーザーインターフェースで覆い隠している。エクストリームの場合は、一つのデータベースにネットワーク全体の情報を集約し、その上で一つのアプリケーションが動いている。シンプル化することで管理のしやすさを高めた」と説明する。

 管理の一元化は買収したブランドでも同様で、同じ管理ツールに対応させることで「ユーザーは、今使っているのがブロケードなのか、アバイアなのか意識しなくてもよくなる。こうしたブランドの統合を進めていく」と話した。(山下彰子)