NEC通信システム(西大和男社長)は1月16日から18日にかけて東京ビッグサイトで開催された「スマート工場EXPO」に出展。鉄鋼工場向けの「IoT静止画送信システム」を公開した。また、「AI映像監視効率化ソリューション」を参考出品した。

堆積物に見立てた積木の幅、高さから量を測定

 IoT静止画送信システムは、カメラ、無線デバイス、太陽光パネルをセットで提供するシステム。無線マルチホップ通信により、広大な敷地をカバーする。防塵・防水に対応し、屋外に設置できるほか、太陽光パネルは電源を確保できない鉄鋼工場などを想定している。カメラで撮影した画像は、無線デバイスを使ってサーバーに送信し、その後の処理へと引き継ぐ運用になる。

 一方、AI映像監視効率化ソリューションは映像を使ったソリューションで、変化する映像を監視できるのが特徴。大量の映像データの中から確認が必要な変化を自動で検知して通知する。そのため、IoT静止画送信システムの後工程を担うことができる。例えば、鉄鋼工場ではベルトコンベアから鉄くずなどが落ち、床に堆積してしまう。従来であれば人が定期的に巡回し、目視で確認してから掃除をしていた。同ソリューションでは堆積物の表面を映すことで、推定した奥行き、測定した高さや幅から、AIで体積を判断する。堆積物の量が基準値に達すると管理者へ通知する。

 会場では、IoT静止画送信システムとAI映像監視効率化ソリューションを組み合わせて展示。カメラが撮影した積木の映像をIoT静止画送信システムを介してPCに送り、AIを使い堆積量を測定するデモンストレーションを実施した。参考出品したAI映像監視効率化ソリューションは、今回、鉄鋼工場向けにカスタマイズしたが、今後は来場者や顧客の声を反映しながら適用範囲を検討していく。(山下彰子)