シュナイダーエレクトリック(白幡晶彦日本統括代表)は4月8日、国内でマイクログリッド(小規模電力網)関連事業に参入することを明らかにした。年内までに具体的な案件化を目指す。

 マイクログリッドとは、小規模なエネルギーネットワークのこと。太陽光発電、風力発電、燃料電池などの複数の発電システムと電力貯蔵システムを組み合わせて構成する。電力会社の電力系統から切り離し独立して運用でき、大規模停電などの緊急時には一定地域や施設内の電力供給を維持することに貢献する。仏シュナイダーエレクトリックでは、再生可能エネルギーの導入や活用に積極的な地域を中心にマイクログリッド関連事業を展開。世界で約130件の導入実績がある。
 
シュナイダーエレクトリックホールディングス
青柳亮子
パワーシステム事業部
バイスプレジデント

 国内ではマイクログリッドを構成した例が少なく、海外と比べて導入が進んでいないのが現状だ。しかし、シュナイダーエレクトリックホールディングスの青柳亮子・パワーシステム事業部バイスプレジデントは、「再生可能エネルギー電源が増え、分散電源活用に対して関心が高まっている」と分析している。

 その背景については「近年多発している自然災害時の対策として有効なことに加え、アップルなど海外の大手企業がサプライチェーンの一角を担う日本メーカーに対して再生可能エネルギー比率を高めることを要求する事例が出始めている」と説明し、今後の需要拡大を見込む。

 具体的には、海外で実績がある電力供給の安定化を図る制御・監視ソリューション「EcoStruxure Microgrid」を提供する。ネットワークを経由し、施設の消費電力量や分散電源ごとの発電量をリアルタイムで把握。発電するタイミングや施設ごとにどこで発電した電気を使うかなど、エネルギー利用を最適化できるように制御する。また、他社の機器との互換性が高く、既存の機器をそのまま利用できるため、同ソリューションの導入に当たり、新たな機器を購入する必要がない点が大きなアピールポイントだ。(山下彰子)