IDC中国がこのほど発表した2018年下半期中国パブリッククラウド市場の調査結果によると、IaaS市場では、阿里巴巴集団(アリババグループ)が引き続き首位となったものの、各ベンダーが激しく追い上げる構図となった。

中国の18年下半期IaaS市場のシェア(出典:IDC中国)

 IaaS市場でのアリババグループのシェアは42.9%。依然として高い値となったが、45.5%のシェアだった17年と比較すると、18年下半期は2.6ポイント落とした。一方、クラウド事業に力を入れる騰訊控股(テンセント)は、17年の10.3%から11.8%に上昇して2位。世界最大手のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、5.4%から6.4%に伸ばし、順位を一つ上げて4位となった。

 このほか、中国国営の中国電信(チャイナテレコム)は、7.6%から8.7%に上げて3位を維持。キングソフトは6.5%から4.8%となり、順位は5位から4位に下がった。アリババグループを筆頭とする5大ベンダー以外の割合は、24.7%から26.4%に増加した。IDC中国によると、華為技術(華為)や百度(バイドゥ)、京東(ジンドン)などが、市場平均の2~8倍の急成長を遂げたことが要因という。IaaS市場の規模は、前年同期比88.4%の成長だった。

 IDC中国の諸葛蘭パブリッククラウドサービス研究マネージャーは「19年の中国のパブリッククラウド市場では、IaaS市場が80%以上の高速成長を維持する見込み。先発ベンダーと後発ベンダーの競争は激しさを増すほか、伝統的なITベンダーやSIer、ISVなども市場に入り、各クラウドベンダーの後押しをするようになるだろう」と分析している。