9月7日に老衰のため96歳で亡くなった、大塚商会の創業者で相談役名誉会長を務めた大塚實氏を偲ぶ会が12月2日、東京・千代田区の帝国ホテルで開かれた。1140人が参列した。

 会は特段の挨拶などもなく、静かに献花しながら淡々と進行。会場の隣室には故人の思い出の写真が数多く飾られ、会長室を再現したコーナーも設けてあった。列席者に配られたリーフレットには、生前再生活動に尽力した熱海の梅園の写真とともに、偲ぶ会委員長で大塚商会の大塚裕司社長が「故人が好きだった言葉『大志を抱き精魂を傾ける』を添えて御礼」をしたためた。
 
「大塚實を偲ぶ会」には1140人が参列。淡々と献花をして故人を偲んだ

 大塚實氏は1922年10月生まれ。44年には学徒出陣を経験し、47年に理研光学工業(現リコー)に入社、社会人としてのキャリアをスタートした。61年の7月に大塚商会を設立し、代表取締役社長に就任。01年に代表取締役会長に就いた。その後、04年に代表取締役を退任、相談役名誉会長に退いた。06年の初受賞から数えて計7回、紺綬褒章を受章するなど、力を入れていた社会貢献活動もおおいに評価された。(BCN・道越一郎)
 
当日配布されたリーフレット。
中面には大塚實氏の写真と社訓、略歴などと一緒に熱海の梅園の写真も添えられていた