村田製作所(村田恒夫会長兼社長)は、「3D触力覚技術」を活用したハプティクス・ソリューション技術を提供するミライセンス(香田夏雄代表取締役)を買収し、完全子会社とする契約に合意したと発表した。

3D触力覚技術のイメージ

 ミライセンスは、産業技術総合研究所(産総研、中鉢良治理事長)により世界で初めて確立された脳科学ベースのハプティクスである「錯触力覚」をベースとした3D触力覚技術の開発を進めている。

 3D触力覚技術は、デバイスが生じさせるさまざまな大きさの振動を組み合わせることで引っ張られる・押されるなどを感じる「力覚」、接触や堅さ・柔らかさを感じる「圧覚」、表面の触り心地を感じる「触覚」の3つを組み合わせ、リアルな感触を実現する技術。

 ミライセンスのハプティクス・ソリューション技術は従来の物理工学ベースとは異なり、任意の振動波形を用いて脳に錯覚を起こすことで、人にさまざまな質感や感触を知覚させる。例えば、VRゲームなどのデジタルコンテンツ上で表現される物の柔らかさや手触りなどを現実で触れているように感じさせることができる。こうした優れた製品特性を独自のプログラム・きょう体設計により小型で低価格なハードウェアで実現している。

 村田製作所は、この買収により、これまで各種センサー・アクチュエータで培ってきたデバイス設計技術とミライセンスが有するハプティクス・ソリューション技術とのシナジー効果により、独自性のある製品・サービスの提供を目指す。