リコー(山下良則社長)は1月16日、リコーリライタブルレーザーシステムの新製品「RICOH Rewritable Laser System L3000/C3000」を今年春に発売すると発表した。

左から「RICOH Rewritable Laser System L3000/C3000」のヘッドユニット、
レーザー照射ユニット、コントローラーユニット

 リコーリライタブルレーザーシステムは、非接触で約1000回のラベル書き換えが可能な印字プロセスを実現したシステム。半導体レーザーを用いたレーザーユニットと専用のリライタブルレーザーラベルから構成されている。半導体レーザーから出射されたレーザー光が、ラベルの記録層を直接、均一に加熱することで印字され、印字された画像は発色温度より低い温度で加熱することで消去できる。リコーが長年にわたり培ってきた光学系の独自技術が、レーザー光を照射する温度や速さ、幅、均一性の制御に生かされており、高速な書き換えを実現している。

 今回の新製品は、高速な消去・印字はそのままに、従来セットで必要だった消去機とマーカを一体化し、1台で消去・印字が可能となった。これにより、設置スペースと導入コストの削減を実現した。
 
レーザー照射でラベル文字を消すことができる

 物流業では、従来、プラスチックコンテナなどの通い箱に送付先や配送要件が印字された紙のラベルを貼り付け、使うたびにラベルの貼り替えを行う必要があった。リコーリライタブルレーザーシステムは、通い箱に貼ったまま、高速で繰り返し書き換えられる専用ラベルを活用するため、ラベルの貼り替え作業や使用後のラベルの廃棄作業がなくなり、業務効率化と環境負荷低減を同時に実現できる。また、このラベルは、物流業で求められる屋外での厳しい条件下でも長期間使用が可能となる高い耐久性を備えている。さらに、視認性の高い印字も特徴で、文字、数字などが鮮明に印字できるのはもとより、管理上必要なバーコードやQRコードなどの画像も高い印字品質が確保できる。

 このほか、トレイやコンテナを用いて工程間や工場内、他の工場間で部品や部材の輸送を行っている自動車部品や電子部品の製造業でも活用が見込まれ、ヒューマンエラーの防止やトレーサビリティの向上も可能となる。

 同社では、リコーリライタブルレーザーシステムの新製品によって、人手不足が深刻な物流現場での省人化や、製造業での自動化のさらなる進展に貢献していく考え。