キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、金澤明社長)は、米IMSIデザイン社のCADソフト「TurboCAD(ターボキャド)」の5年ぶりのバージョンアップ版「TurboCAD v26シリーズ日本語版」の販売を4月16日に始めた。手頃な価格で、初心者でも使いやすいのが特徴。新版ではオフィスソフトなどで馴染みのあるリボンインターフェースを採用し、より直感的に使えるようにしている。

エンジニアリング技術第一本部の林 大輔氏

 最上位版では、3Dプリンタへの出力が可能な点群データに対応し、主に製造業ユーザーの3Dプリンタ活用ニーズに対応する。また、建築業ユーザーでは、建築物の部材などの情報を付加したBIMの活用が急速に進んでおり、標準的なBIM対応の三次元CADフォーマットとの互換性を向上させた。

 汎用的なCADファイルを読み書きできる機能が強化されたことにより、「製品データ管理(PDM)や製品ライフサイクル管理(PLM)、複合現実(MR)などのソフトとの組み合わせた設計業務の一層の効率化が期待できる」(TurboCAD事業を担当するエンジニアリング技術第一本部3DS技術一部の林大輔氏)。キヤノンITSが手掛けるPDM/PLM、MR系の商材との複合的な提案にも力を入れる。

 TurboCADシリーズは、旧住友金属工業のシステム子会社時代の25年前からキヤノンITSが国内販売を手掛けてきた定番ソフトで、3万5000余りのユーザー数を誇る。用途別で見ると製造業の製品設計が半分で、それ以外では建築業や流通・運輸業、官公庁などが占める。流通・運輸では、倉庫の見取図をつくって管理したり、官公庁では警察が交通事故の現場を3D図面に書き起こすなど、幅広い用途で使われている。

 入門版の「TurboCAD v26 DESIGNER」の価格は税別1万9800円、最上位版「同PLATINUM」は税別17万8000円。新版シリーズでは向こう1年間で2000本の販売を見込む。(安藤章司)