アズジェント(杉本隆洋社長)は5月18日、クライアント端末のOS分離ソリューション「Hysolate(ハイソレート)」の販売を開始した。テレワークを推進する企業などを対象に拡販に取り組む。

Hysolateの利用イメージ。内部OS(緑枠)と外部OS(赤枠)の各OS上から利用するウィンドウを一つの画面上で表示・操作できる

 Hysolateは、1台のクライアント端末上でWindowsやLinuxなど複数のOSを稼働させることができるハイパーバイザー製品。社内ネットワークやクラウドに接続する「内部OS」と、メールやウェブなどインターネットに接続する「外部OS」が、それぞれ分離・独立した形で動作する。

 外部OSから内部OSへのアクセスを禁止し、各OS間でのデータ共有も制御が可能。これにより、もし外部OSでマルウェア被害にあった場合でも、社内リソースにアクセス可能な内部OSの環境を保護し、機密情報の漏えいも防止。「環境を分離することで、(テレワークでも)今までの社内ネットワークのセキュリティを担保する」と杉本社長は説明する。

 企業のセキュリティポリシーで許可されている場合は、内部OS上のデータを外部OSにコピーすることが可能。外部OSでウェブ会議をしながら、内部OSからコピーした資料を表示するといった運用ができる。

 シングルサインオンに対応し、一度の認証で各OSへログインが可能。また、一つの画面上で両方のOSを同時に操作することができるなど、業務の生産性を落とさないよう利便性にも配慮している。

 販売にあたり、開発元のイスラエル・ハイソレートとディストリビューター契約を取り交わした。ハイソレートは2016年5月に設立。これまでに銀行や石油、ガス、防衛、ソフトウェア開発企業などで導入の実績があるという。

 アズジェントは販売ターゲットとして、テレワークを推進する企業やネットワーク分離を採用している地方自治体を想定する。特に自治体向けでは、同社の取り扱い製品で、自治体での利用が多いファイル無害化ソリューション「Votiro Disarmer」との連携も予定。外部OSのデータを無害化して内部OSで利用できるようになるという。

 価格はオープン。アズジェントでは同製品について、初年度5億円の販売を目指す。(前田幸慧)