日本オラクルと理化学研究所(理研)は7月1日、理研が開発主体として整備を推進しているスーパーコンピューター「富岳」のパブリック・クラウドと連携した柔軟な利活用の支援を目的に、パブリック・クラウドとして初めて「Oracle Cloud Infrastructure」が学術情報ネットワークSINET(Science Information NETwork)を介したR-CCSとの接続を開始したと発表した。

スーパーコンピューター「富岳」

 SINET経由のOracle Cloud Infrastructureへの高速、安全、低コストでの接続により、富岳を利用する大学や研究機関などは、Oracle Cloud Infrastructureのセキュリティ、パフォーマンス、伸縮性に優れたコンピュートやストレージのリソースを富岳のネットワークから低コストで利用可能となる。

 富岳は、20年代に社会的・科学的課題を解決することで日本の成長に貢献し、世界をリードする成果を生み出すことを目的として開発されたスーパーコンピューター。富岳の利用者は、R-CCSが用意した富岳ネットワークとSINETで接続されたOracle Cloud Infrastructure環境を高速・安全に接続し利用することができる。さらに、専用ネットワーク接続サービスの「Oracle Cloud Infrastructure FastConnect」により、上り/下りともに転送データ量に対する課金が無料となる。これにより、ペタバイト超になることもある膨大な研究データの転送コストを気にすることなく、富岳のネットワークからOracle Cloud Infrastructureの高い性能のコンピュートやストレージ・リソースなどを予測可能なコストで利用できる。

 理研では、利用分野のさらなる拡大による成果創出の最大化の一環として、「『富岳』の計算資源を活用したクラウド的な利用サービスの試行に向けた共同研究プロジェクト」を立ち上げ、クラウド的利用形態の運用を試行し、その有効性を検証する。日本オラクルは、富岳の国内外の利用者拡大と利便性向上に貢献できるよう、理研と富岳のクラウド的利用プロジェクトの共同研究パートナー各社と取り組んでいく方針。