NECは、メインフレーム「ACOS-2」の新製品「i-PX7300RX」シリーズと、クラウド型の提供形態「ACOS-2プラットフォームサービス」を発表した。9月末から提供を開始する。

i-PX7300RX

 ACOS-2は同社が1974年から提供している小型メインフレームで、中・大型機の「ACOS-4」とともに、官公庁、製造業、流通業などの基幹業務用環境として使われている。新製品のi-PX7300RXシリーズはCPU(インテル製Xeon)の刷新により、前世代(2015年)の製品に比べ最大10%、前々世代(2011年)の製品に比べ最大30%の性能向上を図ったほか、新バージョンのOS「ACOS-2/MP R12.1」を搭載した。

 ACOS-2/MP R12.1では帳票出力機能を強化し、専用プリンタに加えてオープン系プリンタでの印刷に対応。専用プリンタのない遠隔地の拠点に向けて自動的に帳票を配信・印刷するといった運用が可能になる。また、帳票イメージのPDF保存にも対応し、オープン系システムと連携したペーパーレス化を推進する。

 バックアップも強化。業務終了後の電源断に連動し、静止点を確保した状態で自動的にバックアップを実行する機能を追加した。データはFTP転送または共有フォルダーへの保存が可能で、ローカルのバックアップディスクのほか、クラウド上のファイルサーバーを格納先として使用することもできる。

 今回新たに提供するACOS-2プラットフォームサービスは、NECのデータセンターに用意するACOS-2相当の環境をWAN回線越しに利用できる月額制サービス。導入時の初期費用が抑えられるほか、ACOS-2を資産として保有する必要がなくなるため、ユーザーは財務上のメリットが得られる。また、ベテラン担当者の退職などでメインフレームの運用要員を維持できない企業も、このサービスを利用することでACOS-2アプリケーションの利用を継続できる。i-PX7300RXシリーズの最小構成価格は1308万円。ACOS-2プラットフォームサービスは月額50万円から。

 このほか、ACOS-4でもオープン系との連携を強化する2製品を発表した。「WebOTX OLF/TP Connect for Container」は、ユーザーが運用中のコンテナ実行環境に導入するコネクターで、コンテナ環境からACOS-4アプリケーションを呼び出せるようになる。「ACOS Access Toolkit REST Web Services Option」は、ACOS-4の基幹データベースに対してREST APIでのアクセスを提供する製品で、BIツールやモバイルアプリなど、HTTP経由でのデータ参照に対応したアプリケーションから、ACOS-4に蓄積されたデータを活用できるようになる。(日高 彰)