日立システムズは、社会貢献活動「人づくり」の一環として、全国の中学校・高等学校からの「オンライン企業訪問」の受け付けを7月31日に開始した。これまで対面で実施してきた企業訪問を「ウェブ会議システム」の活用によりオンライン化することで、日立システムズの本社を訪問することなく、学校の教室から企業訪問を実施可能となる。

 日立システムズでは、中学生・高校生向け企業訪問プログラムを次世代の人材育成と位置付け、これまで本社での訪問に対応する実施形態で、11年から延べ272校、3426人の生徒にキャリア学習の機会を提供している。この取り組みは、日立システムズの事業や存在意義のほか従業員の業務内容などを紹介し、対話を通じて生徒に「社会との関わり方」や「働くことの意義やよろこび」を伝えることでキャリア形成の一助とし、次世代を担う若手人材の育成に寄与している。

 同社の企業訪問は、クチコミで人気が広がるなどして来訪する生徒数は年々増加しており、昨年度は130校、1585人の生徒にキャリア学習の機会を提供した。一方で、新型コロナウイルスの影響により、安全・健康第一の観点から企業訪問の延期や中止が相次いでおり、今年9月までに予定していた100校以上の予約がすべてキャンセルになっている状況となっている。
 
企業訪問の対応実績のグラフ

 今回、貴重なキャリア学習の機会が失われている状況を危惧し、こうした環境下での新たな取り組みとして、全国の中学校・高等学校と日立システムズをウェブ会議システムで接続することで、企業訪問をオンライン化することとした。これにより、学校の教室にいながら実際に企業を訪問したような疑似体験が可能になるため、新型コロナウイルスの影響で軒並み延期・中止となっている企業訪問の機会を提供し、失われたキャリア学習の機会を補填していく。

 プログラムは、これまで実施してきた日立システムズの紹介、従業員による仕事紹介や本社オフィス内の見学、日立システムズが提供する製品やサービスの体験に加え、今回のオンライン化により、来訪する学校の地元支社や全国のデータセンター、コンタクトセンターなど、日立システムズの他の拠点とも連携することが可能となる。

 また、従来は90分から120分の間でプログラムを組んでいたが、新型コロナウイルス感染防止にともなう臨時休校期間の長期化による影響で十分な授業時間を確保できないという学校現場へ配慮し、授業時間に合わせて最短40分からのオンライン用プログラムを用意した。

 今後、日立システムズは、当初の企業訪問の予定が延期・中止となった学校へのフォローアップを実施するとともに、オンラインによる企業訪問の対応を月間10校程度計画している。また、ニーズの掘り起こしを行い、希望する学校には新型コロナウイルスの収束後もオンラインでの企業訪問を実施していく予定。さらに、場所を限定しないというオンラインの特性を生かし、複数校同時接続などによる異なる学校の生徒同士が交流できるプログラムなども準備していく予定。