高電社は9月16日、ニューラルネットワークを利用した高精度のAI翻訳サービス「kode-AI翻訳 Officeクラウド」を10月2日に発売すると発表した。

「kode-AI翻訳 Officeクラウド」を発売

 kode-AI翻訳 Officeクラウドは、80年代から多言語IMEやルールベースに基づく手法で翻訳エンジンを開発してきた高電社による、42言語対応の法人向け・年額制のクラウド翻訳サービス。あらゆる分野の対訳データを10億ペア相当の単位で学習させることにより、汎用でありながらも知財、法律、経済といったビジネス分野だけでなく、観光や歌舞伎などの伝統芸能でも海外メーカー製のエンジンに比肩する高い精度をもつ翻訳エンジンの開発に成功した。

 さらに、文法解析によるルールベース翻訳エンジンとは異なり、単語の訳が一定しないニューラルネットワーク翻訳の性質を補完するため、ユーザーが登録・編集できる辞書機能を搭載。これによって、社内で用いられる専門用語や定型文を登録することができ、翻訳品質の一定化が可能となる。作成した辞書はグループ内で共有することもできる。

 複数のMicrosoft Office Word/Excel/PowerPointファイルやPDFファイルをドラッグ&ドロップで簡単に翻訳でき、PDFファイルの文中の改行や段落の構成を高い精度で解析して翻訳結果に反映する。自然言語処理の専門企業という強みを生かし、PDFファイルの翻訳精度を継続して改善することを開発ロードマップ上の重点課題に位置付けている。

 また、kode-AI翻訳 Officeクラウドで機械翻訳した結果を翻訳者が確認・修正してから納品する「ポストエディット」の依頼をウェブサイト上から行うことが可能。これにより、人の手による翻訳単価に比べて安価ながらも高精度で短納期を実現している。

 原文と訳文は、日本国内に設置されたデータセンターとSSL暗号化で通信し、翻訳されたファイルは1週間後に自動的に削除されるため、情報漏えいリスクを最小限に抑えることができる。

 オプションとして、大量の法律、経済をはじめとする各分野の対訳データを顧客の要望に応じて追加で学習させるプランを用意しているほか、顧客が保有している対訳データを学習させることにより、顧客に特化した翻訳エンジンを開発するカスタマイズを行う。また、顧客が指定する専門分野の対訳データから対訳辞書を作成する。

 税別価格は、エントリープラン(翻訳文字数200万字/月、10アカウント)が年額36万円、スタンダードプラン(同1000万字/月、50アカウント)が年額168万円、プロフェッショナルプラン(同2000万字/月、100アカウント)が年額300万円、エンタープライズプラン(同1億字/月、500アカウント)が年額900万円。