理経は11月18日、日本NIが取り扱う高精度センサーシミュレーションソフトウェア「monoDrive」と連動した「車両開発用VR空間」を開発したと発表した。

「車両開発用VR空間」と「monoDrive」を連携

 理経では、Epic Gamesが提供しているVR開発エンジンUnrealEngine4を用いて車両開発用VR空間を提供しており、すでに複数社への導入を行っている。現在は、カメラセンサーと連携したシミュレーションに特化しているが、実車両にはカメラ以外にも複数のセンサーが搭載されている。

 そこで今回、日本NIが取り扱う高精度センサーシミュレーションソフトウェアのmonoDriveと連携することで、カメラ以外にレーザー光を利用するLiDARシミュレーションも可能となり、複数のセンサーを組み合わせるセンサーフュージョン対応の車両開発用VR空間として、提供が可能となった。

 具体的には、センサーシミュレーションの仕組みの構築だけではなく、実機との整合(キャリブレーション)を行う技術をもっているため、質の高いシミュレーション精度を実現できる。また、シミュレーターではリアルなマップ構築が必要となるが、理経では、すでにお台場や首都高速道路などのVR空間を生成しており、monoDriveと連携することで、より精緻なシミュレーションが可能となる。

 さらに、VR空間に設置したオブジェクトごとに物理特性を割り当てることができる。金属探知機が地中内の金属を測定できるように、物質がもつレーダー波を反射、吸収する特性をVR空間で再現することが可能となる。

 monoDriveとUnrealEngine4はリアルタイムで連携するため、HILSでの車両開発に用いることができる。また、Carsimなどの車両挙動のソフトウェアとの連携もできるため、複数のシミュレーションソフトウェアとの連携が可能となっている。

 理経では、monoDriveとの連携実績を皮切りに、車両開発シミュレーションに用いられる他のソフトウェアとの連携を加速していく。一方で、ハードウェアとVRの組み合わせとして脳活動計測や温度再現ができるデバイスの開発連携も進めており、ヒューマンインターフェース(HMI)やドライビングシミュレータなどの自動運転車以外でのVR活用を見越した取り組みも推進していく。