SAPは、企業の変革を後押しする新パッケージ「RISE with SAP」の提供を開始した。1月28日のオンラインイベントで、同社のクリスチャン・クラインCEOは「この新しいパッケージ一つで、ビジネスプロセスをテクノロジーとデータにつなぎ、ビジネス変革から成果を引き出すことができる」と述べた。

クリスチャン・クライン CEO

 クラインCEOは「地政学的な緊張、環境問題、そして現在のパンデミックにより、企業はこれまで以上に急速な変化への対応を迫られている。このような変化にビジネスプロセスを迅速に適応させられることが企業が成功するための要件であり、SAPはその実現を支援する。それこそがRISE with SAPのテーマだ」とし、「顧客はRISE with SAPを活用してクラウドにおける新たなビジネス手法を次々と生み出し、常に業界を一歩リードすることができる」とコメントした。

 RISE with SAPは、企業が最適な方法でビジネスを変革するために必要なものを統合している点が特徴で、ビジネスプロセスの再設計や技術的移行の実現などを支援する。

 クラインCEOは「2万社を超える顧客から得られたベストプラクティスとデータが利用でき、サードパーティーのソリューションに頼ることなく自社のプロセスを業界標準と比較して検証することが可能だ」と説明し、さらに「パッケージには、SAPとパートナー企業が提供するサービスが組み込まれており、モディフィケーションやカスタムコードはもう必要ない」と語った。

 2021年の戦略については「RISE with SAPのビジネスプロセスインテリジェンスを強化するためにポートフォリオを拡張する」とし、一例としてプロセスインテリジェンス市場の大手プレイヤーである独SignavioがSAP傘下に加わることになったと紹介した。(齋藤秀平)