アシストは、企業で働く人が日々の業務でAIを活用できる支援サービスを拡充している。AIをどの業務に当てはめれば最も効果が出やすく、そのためのデータの整備や分析をどうするべきかの基本的な設計からユーザーとともに考える「AI Buddy(エーアイ・バディ)」サービスを昨年10月にスタート。「反応は上々で、予想を上回るユーザーからの引き合いがあった」(佐藤彰広・情報基盤技術統括部技術4部部長)ことから体制を強化してAI関連ビジネスの柱として伸ばしていく。

佐藤彰広 部長

 AI Buddyは、企業向けAIプラットフォームの米「DataRobot」をベースに設計したサービス。もともとは専門的な知識がなければ使いこなせない高度なAIツールだったが、近年ではDataRobot自身がAI活用人材の養成講座「AIアカデミー」を開講するなど自社ツール活用を促進する教育サービスを拡充。

 アシストでは同講座にAI Buddyのメンバー10人を受講させツールの使い方を習得させているが、引き合いが多いことから年内にさらに4人ほど受講済みのメンバーを増やす予定だ。また、アシストが取り扱っているデータ探索の「Qlik」やデータ整備の「DataRobot Data Prep(旧Paxata)」、データ連携の「DataSpider」といった国内外の関連ツールと連携させることで、即戦力となるAIシステムの構築を支援する。

 アシストでは、AI Buddyサービスを紹介する冊子「DataRobot超入門」を公式HPで公開したところ500件超のユーザー企業がダウンロード。「コロナ禍の行動変容のデータを集め、どうすれば自社のビジネスをより有利に伸ばせるか、可視化する需要がある」と佐藤部長は見ている。課題はAI活用の専門的な知識を持つ人員が不足していることだが、むしろ「業務やビジネスの担当者に使いこなしてもらってこそ売り上げや利益につながりやすい」と、AI Buddyサービスを訴求。誰もが使えるAIの構築を支援することでユーザーの裾野を広げ、AI関連ビジネスを早いタイミングで10億円規模に育てていく考え。(安藤章司)