エクセルソフトが販売するEラーニング教材作成ソフト「iSpring Suite 10」が売り上げを伸ばしている。同社によると、2020年の年間売り上げは前年比35%増だったという。PowerPointを利用して教材を手軽に作成できるソフトで、コロナ禍でリモート学習の需要が高まる中、教材作成の必要に迫られた学校や企業などによる導入が増えている。

使い慣れたPowerPointで教材を作成可能

 iSpring SuiteはPowerPointのアドインとして動作する製品で、PowerPointで作成したスライドをEラーニング用のコンテンツに変換できる。Eラーニング専用の教材作成ソフトとは異なり、多くのユーザーが使い慣れたPowerPointを使用して教材を作ることができるので、新たなツールの使い方を習得する必要がないのが特徴。PowerPointで作成した既存の資料があれば、それを簡単に教材化でき、すぐにオンライン教育を開始したいというニーズに適している。

 作成したコンテンツはHTML5または動画(MP4形式)として書き出せるので、Webサーバー上に公開し、Webブラウザーや動画プレイヤーが搭載されているさまざまな端末で再生可能。エクセルソフトによると、競合製品に比べ元のスライドの再現性が高いことが高評価につながっているという。

 主要なEラーニングシステムでサポートされているSCORMやAICCといった規格にも対応しており、システム連携することで教材の保管・配信や受講者の学習履歴・成績などを一括管理できる。

 学校や医療機関のほか、社内教育のため一般企業の人事部門からも引き合いが増えているという。今後はEラーニングに加え、モバイル端末向けの資料共有など、幅広い用途向けに提案を図っていきたい考え。(日高 彰)