矢野経済研究所は、国内のクラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場を調査し、9月7日に市場規模推移・予測、クラウドベンダー動向、新サービス普及状況などを発表した。2020年の市場規模(事業者売上高ベース)は、前年比123.2%の8500億円だった。

クラウド基盤サービス市場規模の推移と予測

 20年のクラウド基盤サービス市場は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けサービス分野によって一時的に成長が鈍化したものもあったとのこと。ただ、基幹系システムなどのクラウドへのリフトやシフトは、長期的で大規模な案件のため停止や延期になったものもあるが、予算を確保していた企業などで予定通りに進み、市場への大きな影響はなかったという。

 リモートワークの進展やDXなど変化に迅速に対応できるシステム環境の構築、動画サイトやECサイトのトラフィック急増によるオーケストリング機能への需要増などによって、20年は市場規模が拡大。今後も、DXへの投資の活発化やデータ利活用のプラットフォームとして、ハイブリッドクラウド環境の容易な構築、BCPなどのユーザー企業による災害対策意識の向上を背景として、順調に成長するとしている。