デル・テクノロジーズは4月5日、法人向けPCの新製品として、重さ1kg未満で、同社の法人向けPC史上最軽量モデルの販売を開始したと発表した。リモートワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」のニーズに対応することで販売を強化する。
発売に伴って開催された記者会見では、常務執行役員の山田千代子・クライアント・ソリューションズ統括本部長が「従業員規模の多い企業を中心に、ハイブリッドワークが進んでいる。中でも、500人以上では割合が高い」と説明した上で、「業務で活用するPCは、小型で軽量なモデルが選択される傾向にある」と、今回の新製品で最軽量モデルを発売することになった経緯を語る。
山田千代子 常務執行役員
「想像以上、1キロ未満。」のコンセプトで市場投入したのは、「Latitude 7330 Ultralight」。重さ967gで、軽量化のために再設計したマグネシウム合金を本体に採用した13インチのノートPCだ。
Latitude 7330 Ultralight
フルHDでブルーライト低減や省電力のディスプレイ、長時間使用が可能なバッテリ駆動時間なども強み。HD RGB Webカメラを搭載したほか、ノイズキャンセリング機能を改善したことによって、自宅やオフィス、出張先など、場所を問わずにスムーズにコミュニケーションが取れるようになっている。
また、AIベースの最適化ソフトウェア「DELL OPTIMIZER3.0」がネットワークを高速化。マルチネットワーク接続を同時に使用して、データやビデオのダウンロードを高速化する「ExpressConnect」によって業務効率化を実現する。
ノートPCではLatitude 7330Ultralightを含めて7000シリーズでは3モデルを用意し、9000、5000、3000の各シリーズも発売。デスクトップPCやワークステーション、液晶ディスプレイについても製品ラインアップを拡充した。部材不足などでPCビジネスが厳しくなるとの見方がある中、「グローバル調達のため、部材不足の影響は少ない」(山田常務執行役員)としている。
(佐相彰彦)