シュナイダーエレクトリックは、セキュアパワー事業のパートナープログラムを刷新する。パートナーの専門分野ごとにランク付けする制度とし、スキルや能力をわかりやすく示して、顧客が自社の抱える課題に適したパートナーを選べるようにした。同社は近年、ハードウェア販売だけでなく、デジタルソリューションやコンサルティングサービスの売り上げが全世界で拡大しており、新プログラムによって、多様化するユーザーニーズを取り込むとともに、パートナーの競争力向上やビジネス成長を後押しする狙いだ。
刷新後の「mySchneider ITパートナープログラム」では、従来より細かな分類を設け、顧客はそれぞれの専門分野を明確に認識しやすくなった。今までは複数領域の知識や技術を総合的に判断し各社ごとにランクを設定していたが、今後は「ITソリューションプロバイダー」「ITソフトウェア&サービスプロバイダー」「ITデータセンターソリューションプロバイダー」の三つの領域を設け、それぞれで上から順に「Elite」「Premier」「Select」のランクに分類する。EliteとPremierは同社からの招待制となる。
ITソリューションプロバイダーの認定はすでに始めており、同社は分散型IT環境におけるITインフラソリューションの専門家であるITプロバイダーに最適としている。その他の二つの認定は2023年に開始する予定。
パートナーには独自の案件管理ツールやマーケティング/セールスキット、同社の製品・ソリューションに対応したトレーニング、パートナー専用のポータルなどを提供し、ビジネス強化に役立ててもらう。
多田直哉 セキュアパワー バイスプレジデント
6月30日に都内で開かれたセキュアパワー事業の記者説明会で、多田直哉・セキュアパワーバイスプレジデントは「専門分野と専門技術によって、パートナーが活躍できるようなかたちにプログラムを変えていく」と述べた。
(大向琴音)