建築用錠前の国内大手・美和ロックとクラウド型入退室管理システムを提供するPhotosynth(フォトシンス)の合弁会社MIWA Akerun Technologiesは7月15日、マンションやアパートなどの賃貸物件の内見や入居、退去の管理業務をスマートロックを活用して効率化する「Akerun.Mキーレス賃貸システム」を発表した。不動産管理会社の鍵の管理業務を効率化できるのが特徴。来年1月に提供を始める。
Akerun.Mキーレス賃貸システムは、スマートキーアプリやICカード、暗証番号を物理的な鍵の代わりに活用し、クラウド上で管理する仕組み。同日の記者発表会で、渡邉宏明代表取締役は「内見時の鍵の受け渡しに伴う移動や紛失のトラブル、鍵交換などの無駄がゼロになる」とアピールした。
渡邉宏明
代表取締役
販売戦略については、主に全国に約700ある美和ロックのサービス代行店を通じて展開するほか、一部直販での提供を計画している。提供開始後、3年で大手管理会社の導入シェア4割が目標だ。
今後は、不動産管理会社が使っている内見予約システムや賃貸管理システムとのAPI連携を強化を進める方針。見守りやフードデリバリー、決済、設置工事、ハウスクリーニングといった住宅関連サービスとの連携拡大や、戸建て住宅への展開も視野に入れている。
不動産管理業は、ほかの産業に比べて高齢化が進んでいるとされ、業務効率の改善に向けてシステム化に取り組む企業が増加している。矢野経済研究所によると、2020年度の事業者向け不動産テック市場の規模は1257億円で、25年度には倍増すると予測されている。(齋藤秀平)