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ジェイズ・コミュニケーション、米Forescoutと販売代理店契約

2022/08/16 16:20

 ジェイズ・コミュニケーションは、米Forescout Technologies(Forescout)と販売代理店契約を結び、8月から販売を開始すると発表した。


 近年の公設、私設で拡大し続けるネットワークはIPカメラやセンサー、PLCなど多様なIP機器が接続され、さらにITとOT、IoTとクラウドが混在している。しかし、社内ネットワークに接続する持ち込みPCやIoTデバイス、業界特有のOT機器は管理が難しくセキュリティホールとなるリスクが高い。特に製造業でのOTネットワークや医療システムはサイバー攻撃に対して脆弱となっており、国内外でセキュリティ事故が多数報道されている。Forescoutは、管理されていないデバイス、エージェントをインストールできないデバイスの可視化を基盤技術として多様な対応策を提供することにより企業セキュリティを強化する。

 ジェイズ・コミュニケーションは、Forescoutの統合セキュリティソリューションであるForescoutプラットフォームを提供する。Forescoutプラットフォームは、eyeSightによるデバイス可視化をベースに、eyeControl、eyeInspect、eyeSegment、eyeExtendの各モジュールで構成され、相互連携と統合管理が可能。顧客の個別環境、個別デバイスに即したセキュリティ機能を付加することで、IoT、BYODを含む企業ネットワークセキュリティ全般をカバーする統合セキュリティ管理を提供する。

 eyeSightは、企業ネットワークに接続される全てのIPデバイスの可視化、識別を、エージェントレスでリアルタイムに行う。

 eyeControlは、デバイスの識別情報によりWindowsのパッチやウイルス対策ソフトのパターンファイルをチェックし、ユーザーをWSUSやウイルス対策ソフトのパッチ配信サーバーへ誘導し、PCの健全性が有効になった状態でネットワークへの接続を許可する。企業ネットワークのセキュリティポリシー運用やさまざまな端末が存在する学校ネットワークのセキュリティ強化に有効となる。

 eyeInspect(旧 SilentDefense)は、産業用ネットワークプロトコルとベースライン資産のディープパケットインスペクションを通じてデバイスを可視化する。OT固有の脅威インジケータと強力な異常検出機能でOTネットワークのサイバー攻撃に対する耐障害性を高める。

 eyeSegmentは、IPアドレスをもとにデバイスやアプリケーション、ユーザー、サービスを分類し、効果的な論理セグメンテーションポリシーを設計、作成して、自動的に実施する。重要データに対するアクセスをセグメンテーションで制御することにより、サイバー攻撃のリスクを低減する。

 eyeExtendは、多くの既存サードパーティーのセキュリティツールとの連携により、デバイスの詳細情報をトリガーとしてセキュリティワークフローの自動化やポリシー適用が可能。リスクと脅威を自動的に解決するオーケストレーションで、企業のセキュリティ体制の水準を引き上げる。

 ジェイズ・コミュニケーションでは、従来から販売している各メーカー製品(MIST、Rapid7、SkyboxやEDR、NGFW、SIEMなど)とForescoutとの連携により、企業のさまざまな環境に即した付加価値の高いセキュリティ対策を提案していく。
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外部リンク

ジェイズ・コミュニケーション=https://jscom.jp/

Forescout Technologies=https://forescout.jp/