ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパンは9月7日、業務用モバイルコンピューターの最新版「TC22/TC27モバイルコンピュータ」の提供を開始した。非接触型決済機能を備えており、小売業における顧客体験の向上を支援できるとした。
TC22/TC27モバイルコンピュータはAndroid13を搭載し、Wi-Fi 6Eやローカル5Gに接続可能。ネットワーク経由の通話が可能で、従業員同士のコミュニケーションを円滑化する機能や、1次元および2次元バーコードのスキャンエンジンにより、環境によっては12メートル離れた距離でも読み取れる機能を特徴とする。加えて、POSシステムに組み込むことで、クレジットカードの非接触型決済や「Apple VAS」「Google SmartTap」といったウォレット機能にも対応できる。接客しながらその場で決済ができるため、顧客体験の向上に寄与できるという。
古川正知 社長
小売業を中心に幅広い業界への導入を目指す考えで、主な利用シーンとしては、小売業の接客支援やタスク管理、在庫管理に加え、エンターテインメント業やホスピタリティ業におけるチケット確認や販売などでの活用も想定する。
古川正知社長は「消費者向けのスマートフォンと違い、堅牢性や大容量のバッテリといった、業務用として有効な機能を備えている。バーコードの読み取りが大量に発生する業務では、従業員の生産性の向上に大きく貢献できる」とアピールした。
販売はパートナー経由で行う。古川社長は「パートナーと連携しながら、特に小売業の業務効率化に貢献していきたい」とした上で、「パートナーが持つソリューションと組み合わせることや、大型の案件になればSIerとの協業が不可欠になるだろう」語った。
(大畑直悠)