ソフトブレーンは2月19日、クラウド型CRM「esm(eセールスマネージャー)」を機能強化して提供を開始したと発表した。主に「拡張性」と「安全性」の面から強化を図ることで、今後はエンタープライズ、中堅企業向けに訴求を強めたい姿勢だ。
esmは、同社が2024年9月に中小企業向けに提供を開始した。見込み顧客から提案中の顧客、既存顧客までのさまざまな顧客接点情報や、やり取りをシームレスに共有・管理することができるのが特徴。拡張性に関しては、▽ローコードで業務アプリを構築する機能▽他システムとのデータ連携機能の強化▽アドオンによる画面カスタマイズ─などの点を強化した。
安全性に関する強化点としては、▽データ権限・ロール権限による個社ごとの業務内容に応じた権限管理▽柔軟なIP制限機能▽ISMS認証とクラウドセキュリティー認証の取得によるセキュアな運用体制─を挙げた。また、ユーザーからの要望や市場のニーズを踏まえて、製品のUXの改善も図った。
esmはコンセプトとして「Auto Input-Just Output」を掲げている。自動でインプットさせ、システムを入力する無駄な時間を減らし、ユーザーが知りたいことを適切にアウトプットするとの意味だ。コンセプトを実現するために、AIなどの技術を活用し、今後もさらにesmを進化させていくとした。
豊田浩文 社長
同日の説明会では、同社の事業についても言及。「全ての顧客接点を科学する」との方針の下、CRMなどのシステムだけでなく、ユーザーによるシステムの活用を支援するプロフェッショナルサービスも用意している。豊田浩文社長は、「“勝負は顧客接点”。この考え方を大事にしつつ、企業の競争力向上を加速し、共に走る力、“共走力”でリードする未来を創造したい」とコメントした。
(大向琴音)