米Dynatrace(ダイナトレース)日本法人は3月26日、説明会を開催し、年次イベント「Dynatrace Perform 2025」で発表した強化点などについて紹介した。執行役員の黒岩宣隆・ソリューション技術本部長は「(当社のソリューションで)オブザーバビリティーやAIOpsなどのキーワードを基に顧客の運用を高度化する」と述べた。
黒岩宣隆 執行役員
年次イベントで発表した主なアップデートとして、▽予防的な運用を実現するAIOps機能▽シフトレフトを促進する開発者向けオブザーバビリティー▽CSPM(Cloud Security Posture Management)を含むセキュリティーポートフォリオ―の三つを挙げた。
予防的な運用を実現するAIOps機能では、発生した問題をAIが要約する、具体的な復旧案を提示する、ワークフローと連携して自動復旧する、などの点を強化した。これにより、問題調査の迅速化や問題の未然防止などを支援する。
また、開発者による迅速なデバッグとコード修正を加速させる。具体的には、問題の再現や再デプロイをする必要なく、本番環境のデータを使ってデバッグとコード修正ができるようにしたほか、開発者が本番環境へアクセスせずとも、ランタイムデータを確認することが可能になった。
CSPM機能も追加した。クラウドの設定に起因するセキュリティーの脅威を評価し、自動的に修正する。コンプライアンス準拠の有無についても継続的に監視、評価して自動修正ができるようになっているとした。
(大向琴音)