デジタルアーツは6月5日、「パートナーミーティング2025」をオンラインで開催、9月に発売を予定するゼロトラストセキュリティー製品「Z-FILTER」について説明した。導入が容易なことや、分かりやすい設計といった国産製品の強みを訴求し、脱VPN、ゼロトラストセキュリティー対策の実現を図る企業への導入を目指す。
Z-FILTERは、エージェント型でセキュアWebゲートウェイ(SWG)、クラウドファイアーウォール、ZTNA(Zero Trust Network Access)などSSE(Security Service Edge)の要件を満たす機能を搭載する「SSE Basic」、SSE BasicからZTNAを除いた機能が利用できる「SWG Basic」の二つのプランを提供。エージェントがインストールできない端末などを対象にUTMといった機器と連携して端末を制御する「SWG Advanced」と「SSE Advanced」も用意する。
開発にあたっては、同社の販売パートナーにヒアリングを行うなどして、市場で求められる機能を厳選したという。同社が重視するホワイトリスト方式を採用している点も特徴とする。導入を容易にするテンプレートの提供も予定しており、こうした国産製品の強みを打ち出し、競合となる外資ベンダーの製品との差別化を図る。7~8月はβ版を提供し、製品への理解を深める機会を設ける。
道具登志夫 社長
イベントでは、道具登志夫社長が2025年度の戦略を説明。GIGAスクール構想第2期において、「i-FILTER@Cloud GIGAスクール版」の導入シェア拡大を目指す方針などを示した。道具社長は6月21日に同社が創立30周年を迎えることを紹介し、「インターネットをガスや電気、水道といったインフラと同じように何も考えずに使うことができるようにしたいという思いがある。そのためには何が必要なのかを考えて新製品開発をしていく」と今後の目標を述べた。
(岩田晃久)