ミロク情報サービス(MJS)は、メタバース空間で製品やサービスを紹介する展示会を初めて開催した。業務課題解決の幅広いDXソリューションを全国各地の顧客に届ける狙い。同社は「バーチャルでの交流をリアルの接点につなげ、自社のカラーである地域密着を打ち出す」としている。7月31日まで。
同社はイベント出展などで展示の機会を設けてきた。ただ、開催地が都市に限られる上、物理的な制約からメインメッセージが財務・会計に偏りがちだった。そこで、地方も含めた多くのユーザーに多様なツールを発信できるメタバース展示会を企画した。期間中に何度も来場する参加者や、リアル開催では少ない会計事務所からの参加も多く、「来場しやすさがメリットになっている」と訴求力に手応えを感じているという。今後は対面開催も継続しつつ、仮想空間の展示も検討していく。
メタバース空間のテーマ別展示ブース
「MJS METAVERSE FAIR 2025 夏」と題して入場無料で開催し、財務・会計や給与、会計事務所デジタル化、人事労務などのテーマ別に10のブースを設けた。参加登録したユーザーは、ログインすると自身のアバターが出現し、実際の展示会場のように興味があるブースを回ることができる。ブース内には経営課題やソリューションごとに資料や動画の案内があり、クリックして閲覧する。24時間入場でき、ライブセミナーも毎日開催している。製品担当者がリアルタイムでチャット対応する「コミュニケーションアワー」もあり、対面開催のような双方向のコミュニケーションが可能だ。
(春菜孝明)